140台のフェラーリが御殿場に集合 デイトナSP3も登場 FOCJフェラーリ・ブランチ 2024
フェラーリ・ジャパン社長も来場
フェラーリ・ブランチで数少ないプログラムとなる開会セレモニーで、FOCJ川崎会長からは、「今年は設立10周年にあたり、様々なクラブの記念イベントが開催しますのでぜひご参加ください」と述べた。 続いてブランチのために参加したフェラーリ・ジャパンのドナート A.ロマニエッロ社長が登壇。参加したオーナーへ愛顧の謝辞と、フェラーリのこれからの体制が伝えられた。 「10年前の雨のブランチでFOCJがスタートしました。フェラーリはこの10年で30のモデルを発表しています。FOCJの勢いはフェラーリの成長と同じです」 「ハイブリッド化に対応して6月にマラネッロにバッテリー工場が完成します。今後はローコストで安心してフェラーリのPHEVに乗れる体制となります」と述べた。 続いてフェラーリ・ジャパンのマーケティング・ディレクターの田島氏からは、6月に鈴鹿で開かれるフェラーリ・レーシング・デイズと、9月のWECラウンジやル・マン観戦ツアーの案内がなされた。
フェラーリ・ブランチ・ヒストリー
フェラーリ・オーナーが自らの跳ね馬と共にガーデンにつどい、親睦を深めるイベントとして親しまれてきたのがフェラーリ・ブランチだ。タンタローバ・ガーデン(元ヴィンテージカー・ガーデン)を舞台に特別なプログラムはなく、クルマの周りでフェラーリ談議に花を咲かせ、ブランチを楽しんで解散といういたってシンプルな集まりといえる。 フェラーリ・ブランチはフェラーリ・ミュージアムを主宰していた松田芳穂氏が1986年にまだ少数派だったフェラーリ・オーナーに親睦の場を提供するためにスタートした。以来年を追うごとに参加台数が増え、過去に最高で400台が集まったこともあった。 一時期休止していたフェラーリ・ブランチたが、2014年にフェラーリ・オーナーズ・クラブ・ジャパン(FOCJ)との共催で復活し、2019年からはFOCJのクラブ・イベントとして開催され、春を告げる定番イベントとして親しまれている。 今年は全国から140台のフェラーリが集まり、どんよりとしたあいにくの曇天だったが富士山も姿を見せ雨が降ることはなかった。メンバーたちは早春のブランチを楽しんでいた。
上野和秀(執筆/撮影) 戎大介(編集)