JALとKDDI、ドローン3機を1人で操縦 都内から遠隔操作、秩父で食品配送
日本航空(JAL/JL、9201)とKDDI(9433)は6月28日、1人の操縦者がドローン3機を同時に運航する実証に成功したと発表した。今回の実証は都内からドローンを遠隔操作し、埼玉・秩父市で防災用品と食品を配送した。今後は1人で複数のドローンを運航する「1対多運航」のビジネスモデルを確立し、ドローンの社会実装を目指す。 KDDIとKDDIスマートドローン(東京・虎ノ門)が共同開発する運航管理システムに、JALの知見・ノウハウに基づく手順やルール「オペレーション・プロシージャー」を組み合わせ、複数機を遠隔操縦できる体制を構築。今回の実証はPRODRONE(名古屋市)製のドローン「PD6B Type3」を使用し、秩父市の吉田総合支所と道の駅 龍勢会館から、2.5キロ離れた阿熊地区へ防災用品と食品を同時配送し、有用性を検証した 今回の取り組みは、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の公募事業である「次世代空モビリティの社会実装に向けた実現プロジェクト(ReAMo(リアモ)プロジェクト)」の一環で、ドローンの搭載カメラから歩行者を確認するなど、一定条件を満たした場合に地上の補助者や立ち入り管理措置が不要となる「レベル3.5」飛行で実施した。
Yusuke KOHASE