【MM Another Story:アウディ SQ8 スポーツバック eトロンの「別腹」】楽しく悩んでいろいろ試した?「アウディ流 電動トルクベクタリング」のこと、もっと知りたい!
大柄ボディながら、スポーツカー並みの加速力を発揮
MotorMagazine2024年8月号では、「四駆王」と題して最新4輪駆動モデルの多彩かつ多才な魅力をご紹介。そんな4輪駆動のシステムととともに進化し続けているのが、「トルクベクタリング」という機構です。たとえばアウディはeトロンシリーズのハイパフォーマンスラインである「S」系で、後輪左右にそれぞれ最適な駆動力を配分する2モーターシステムを搭載しています。本誌掲載の「アウディ SQ8 スポーツバック eトロン」の試乗記と合わせて、その「素敵な個性」に触れてみてください。 【写真はこちら】2010年9月にパリサロンで発表された「アウディe-tronスパイダー」。(全6枚)
アウディは現行のバッテリーEV(BEV)のラインナップに、本流の2モーター仕様とは異なる前1モーター+後2モーターのレイアウトを採用したモデルを設定しています。最高出力、最大トルクともに引き上げられているだけでなく、デザインも専用。アウディにとっては伝統的なハイスペック仕様のアイコンである、Sのバッヂがつけられました。 MotorMagazine2024年8月号の第一特集「四駆王」の中で、インプレッションが紹介されている「アウディSQ8 スポーツバックeトロン」もまた、そんな新世代Sのお作法に従っています。 日本国内には流麗なクーペフォルムを持つスポーツバックだけが導入されていますが、海外ではSUVらしいボクシーなスタイルでまとめられた「SQ8 eトロン」も設定。それぞれにスタンダードラインとは異なる内外装で差別化を図ります。サイズ的にはフェンダー部の処理違いによって全幅で約40mm広く、わずかに車高が低いようです。 システム総合でのスペックは、スタンダードモデル(Q8 スポーツバック eトロン 55クワトロSライン)が最高出力300kW(408ps)、最大トルク664Nmなのに対して、SQ8は370kW(503ps)/973Nmと、圧倒的な力強さを発揮。 0→100km/h加速はわずか4.5秒(Electrical acceleration boost時/スタンダードは5.6秒)。航続距離はSUVで最大494km、スポーツバックで最大513kmを確保しています。