被爆80年の始まり「長崎の鐘」響かせる…長崎市・平和公園で今年初の打鐘「平和への願い届けましょう」
長崎県被爆者手帳友の会は9日、長崎市の平和公園で今年最初の「長崎の鐘」を鳴らした。被爆80年の始まりにあたり、会員らは平和への思いを新たにした。 【写真】ノーベル平和賞の被団協代表団が帰国
打鐘には会員や市民、外国人観光客ら約30人が参加。昨年12月、ノルウェー・オスロであったノーベル平和賞授賞式に出席した被爆医師の朝長万左男会長(81)は、原爆の放射線被害は生涯続くことを指摘したあと、「心を込めて2025年の平和への願いを届けましょう。被爆者の活動にノーベル賞委員会の期待もかかっている」とあいさつした。
この後、同会事務所で新年会があり、授賞式期間中にオスロを訪れた被爆者や被爆2世の会員らが、「現地で原爆紙芝居を披露したら『これが原爆ですか』と反応があった。被爆者が訴えていくことがいかに大事か感じた」「被爆者の生の声は大きな力がある。今年は若い世代と被爆100年に向けたスタートの年にしたい」など、これまで続けてきた活動の意義や決意が、一人ひとり語られた。