自由同和会大阪府本部元理事らによる下請け工事の参入強要事件で、大阪府警捜査4課は20日、同府高槻市発注の工事に入る目的で、職員に因縁をつけて脅迫したとして、職務強要容疑で、同本部元理事斎藤秀樹容疑者（61）ら2人を再逮捕した。 　同課は認否を明らかにしていない。 　逮捕容疑は、高槻市発注の解体工事を巡り、同本部の関係会社を下請けとして参入させる目的で、元請け企業と調整するよう同市建築課の職員に要求。昨年8月28日、市役所を訪れ、要望が通らなかったことについて、「適当にされたらちょっと違う。バックボーンは自民党。うちの副会長なり会長と市役所にお伺いしなくてはいけないと思う」などと脅した疑い。 　府警捜査4課によると、斎藤容疑者らは高槻市を含む府内4市に同様の内容の電話をしていたという。市側に落ち度があったように因縁をつけ、自民党や自由同和会の名前を出し、元請けと調整するよう職員に要求していた。 　斎藤容疑者らは、大阪市の認可事業に絡み、工事の元請け会社の社員を脅したとして、恐喝未遂容疑で先月逮捕され、強要未遂罪で今月起訴された。