大阪大などに卒業生を輩出する進学校・三国丘 文武両道を地で行く公立校は打倒・強豪私学へ「何かしてやりたい」
120年超の伝統校に初の女子選手。新たな歴史の一歩を踏み出す
現在の選手数は3年生が11人で、2年生が10人。1年生はまだ確定していないが、12~3人を見込んでいる。かつては1学年25人前後の世代もあったそうだが、伝統校でも野球人口減少の波は避けられない。 その中で今年は初めて女子選手が入部した。中学時代は軟式クラブチームのオール西でプレーしていた二塁手の川島彩楽である。 以前から学校そのものに好感を持っていた川島はオープンスクールで練習を見学した際に「雰囲気が良くて、ここでやれたら良いなと思いました」と女子野球部のある学校ではなく、三国丘で男子と同じ環境で野球をすることを決意。規定で公式戦に出場することはできないが、練習試合で活躍をすることを目標に取り組んでいる。 「レベルは高いですし、ボールの速さも全然違うので、ついていけるかなという不安はあるんですけど、自分のできることを3年間やりきりたいです」と抱負を語る川島。彼女の頑張りもチームに良い刺激をもたらすことだろう。 新たな仲間を迎えて夏の大会に向かう。まずは昨夏を上回るベスト8が第一の目標だ。「先輩方も凄い成績を収めているので、その名に恥じないようにと思っています」(西畑)と伝統の重みを背負い、強豪校に立ち向かっていく。