不透明な夏の甲子園…センバツ中止で夏にかけていた公立最強校「明石商」の苦悩「”ある”と信じてやっていくしかない」
何人か関西の他の強豪校監督の本音を聞いたが、「この状況では夏の甲子園はもう無理かもしれない」との悲観的な声も少なくなかった。 だが、彼らは、決して弱みを生徒には見せない。高校野球は教育の一環である。甲子園がすべてではない。ギリギリまで最大の努力を続けることが球児たちの未来へつながるのだ。 高野連はプロ野球とJリーグが合同で設置した「新型コロナウイルス対策連絡会議」へオブザーバーとして参加し、専門家の意見を参考に無観客の場合の感染防止策などを検討するという。おそらく5月20日の運営委員会では結論を出さず、センバツ同様、地方大会、プロ野球の動向を見ながら判断をギリギリまで先延ばしにすると見られる。 日本標準時を刻む時計の街・明石。過ぎゆく時間の中、奇跡が起こることを願う。 (文責・山本智行/スポーツライター)