近藤七段 棋王戦で挑決2番勝負まであと1勝 王将戦でプレーオフ進出の可能性 B級1組は2番手
将棋の第50期棋王戦挑戦者決定トーナメント、近藤誠也七段(28)と斎藤明日斗五段(26)の対局が15日、東京・将棋会館で指され、近藤が91手で勝利した。近藤は藤井聡太棋王(22)=王将など7冠=との5番勝負の挑戦者を決める挑戦者決定2番勝負まであと1勝。次戦で増田康宏八段(27)と対戦する。 振り駒の結果、近藤が先手になり、戦型は3三角型横歩取りへ進んだ。両者浮き飛車で、交換した角もお互いの駒台を行き交う激しい攻防を展開。飛車角交換から飛車を手にした近藤が67手目、敵陣へ飛車を打ち込んで縦横からの2枚飛車で斎藤陣を攻略した。 近藤はALSOK杯第74期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)では3勝2敗で4勝1敗の永瀬拓矢九段(32)、西田拓也五段(32)の2人を追い、プレーオフ進出の可能性がある。順位戦ではB級1組で6勝1敗の2番手。年明けから王将戦、棋王戦でのダブル挑戦、そしてA級初昇級の可能性があり、棋界の「冬の主役」をうかがう勢いだ。