女性に生理日を確認して...売春の温床だった”ハイクラス出会い系喫茶”が摘発された「裏事情」
男性客に女性を引き合わせて売春を仲介したとして、大阪市の出会い系喫茶「Tu-Ba梅田店」の店長・村上洋介容疑者(48)と従業員ら2人が9月30日までに、売春防止法違反(周旋)の疑いで大阪府警に逮捕された。 【女性に生理日を確認...】摘発されたハイクラス出会い系喫茶の店長のプロフィール写真 ◆モデルや女子大生、主婦が…… 「『Tu-Ba梅田店』は大阪市北区の地下街『泉の広場』近くにあり、店のHPには《経済的に余裕のある紳士な男性と出会える会員制の出会い喫茶》と記載されていました。16年前に初めて大阪で出会い系を誕生させた“元祖”だそうで、女性会員はモデルやレースクイーン、コンパニオン、女子大生、主婦など多彩で、登録者数は1000人に上っていたようです」(全国紙社会部記者) 表向きは“出会い喫茶”だが、裏では売春を前提にしたやり取りが行われていたという。 「女性会員からバストサイズや都合のいい曜日や時間、希望金額、希望する男性の地位や立場を聞き取っておいて、客から聞いた好みのタイプや年齢にマッチしたら引き合わせるというシステム。相場は1回3万5000~4万円で、女性会員は登録料も手数料も一切必要なく、手軽にお小遣い稼ぎができた。客は店舗に払う入会金と交渉成立料がそれぞれ1万円かかり、ホテル代も払うため、最低6万円の出費になる。必然的に、利用者は経済的に余裕のあるハイクラスの男性に限られました」(捜査関係者) 実際、客は弁護士や大学教授、会社経営者ら社会的地位が高い男性ばかり。「Tu-Ba梅田店」の昨年1年間の売り上げは3200万円、この10年間で3億円を荒稼ぎしたという。 ◆出会い系喫茶は売春の温床 警察の調べに対し、村上容疑者は「本来の出会いの場提供だけでは、売り上げが足りなかった。バレると思わなかった」と供述しているという。なぜ、摘発に至ったのか。 「かねてから、出会い系喫茶は売春の温床になっており、警察が問題視していた。ただ『自由恋愛の場を提供しているだけで、2人が意気投合してラブホテルに行った。売春交渉なんかしていない』と説明されたら立証は難しい。この店でも店内に『出会いの場ですが、売春は禁止です』と書かれた紙が貼られており、女性会員には『売春しません』と誓約書を書かせて、健全な店を装っていた。ただ、その一方で、店長は女性に生理の日がいつなのかを確認するなど、売春日程を調整していた。警察は会員や客の供述を丹念に集めて、容疑を固めていったのです」(同前) 天網恢恢疎にして漏らさず――悪事を行えば、罰から逃れることはできないということだろう。
FRIDAYデジタル