3人に1人が「チャイルドシート」を正しく取り付けられていないって本当? 最も多い取り付けミスを紹介
子どもを車に乗せる際は、安全性の面からチャイルドシートを使用することが一般的ですが、正しく取り付けていない場合が多いといわれています。また、チャイルドシートを正しく取り付けていない場合は、思わぬ怪我の原因となるため注意しましょう。 今回は、チャイルドシートの使用状況や取り付けミスの理由、割合を解説します。チャイルドシート不使用による罰則の有無についてもご紹介しているため、参考にしてください。 ▼ハンズフリー通話での運転は「違反」になる? ペナルティが発生する場合についても解説
チャイルドシートの使用状況
警察庁とJAF(日本自動車連盟)が2023年に行った共同調査によると、チャイルドシートの使用状況は、以下の通りです。 ●1歳未満: 92.0% ●1歳~4歳:78.7% ●5歳:55.5% 1歳未満の乳児の場合は、使用率が90%を超えており、多くの車で使われています。一方で、子どもが大きくなるにつれて使用率が下がり、5歳児の場合は55.5%と、2人に1人は使用していないことが分かります。 また、チャイルドシートは後部座席に取り付けることが推奨されていますが、全体の約15%が助手席で使用しているようです。 助手席にはエアバッグが装備されていることが多く、事故の際にエアバッグによって思わぬ怪我をする可能性があります。助手席でのチャイルドシートの使用は危険なため、後部座席で使用しましょう。
チャイルドシートの取り付けミスの理由と割合
同調査によると、チャイルドシートを使用している車の38.1%が「正しい取り付け方ができていない」ことが分かっています。 チャイルドシートは、1歳までの乳児用、4歳ごろまでの幼児用、4歳~12歳まで使用できる学童用に分けられます。今回は、乳児用と幼児用の取り付けミスを確認します。チャイルドシートの取り付けミスの理由と割合は、以下の表1の通りです。 表1
※警察庁/一般社団法人日本自動車連盟(JAF)「チャイルドシート使用状況全国調査(2023)」を基に筆者作成 乳児用・幼児用のどちらも、取り付けミスのうち6割程度が「腰ベルトの締め付け不足」です。取り付けミスがあった場合、万が一の事故や急ブレーキの際に思わぬ怪我をする危険性があるといわれています。 チャイルドシートを使用していても、正しく取り付けていない場合は安全を確保できない可能性があります。子どもの安全を守るために、チャイルドシートの正しい取り付けを心がけましょう。