清水さん(茨城・石岡)体操日本一 男子マスターズ70代個人 15回目、「持ち味発揮」
東京都立川市で9月21~23日に開かれた第57回全日本マスターズ体操競技選手権大会で、茨城県石岡市若宮の清水満さん(72)が男子マスターズ70代個人総合で2年ぶりに優勝を飾った。準優勝に終わった前回大会の悔しさをバネに王座奪回を果たし、「落ち着いて大きなミスもなく、自分の持ち味を遺憾なく発揮できた。150%の出来だった」と喜びを語った。 競技はゆか、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒の6種目あり、このうち高得点の2種目の合計点で競うルール。70代の部は4人で争われ、清水さんは出場した4種目全て1位で、得点が良かったゆか(9.625)、つり輪(9.350)の合計点でもトップだった。1994年の40代で初優勝して以降、年代別総合の優勝は15回目だ。 清水さんは同県常陸太田市出身。高校時代に競技を始め、茨城大、県立高教員、定年退職後も続け「美しい体操」を追求してきた。「続けることは毎日厳しいと感じるが、目標に向かって頑張る自分が好き」と、モチベーションが衰える気配はない。 今後も体操中心の生活を続けるという。来年は「体調が良ければ」という条件付きながら、16回目の日本一が懸かる全日本マスターズが最大の目標になりそうだ。来春にドイツで行われる世界マスターズ体操ワールドカップのエントリーも視野に入れる。「長い移動時間が苦手だが、仲間に勧められており、出てみたい気持ちもある」と、意欲をのぞかせた。
茨城新聞社