ノーベル賞、シンギュラリティ、角幡唯介、箱根5区、死の現場…11月の気になるノンフィクション
『死の仕事師たち:彼らはなぜ「人の死」を生業としたのか』 ヘイリー・キャンベル(著)、吉田俊太郎(翻訳)
米国で各誌の絶賛を受けた話題の本が上陸します。もっとも近くにありながら、それを感じづらい「死」。しかし、死を感じずに日々の生活を送れるのは、それを生業としている人たちがいるからなのかもしれません。私たちには馴染みのある、葬祭ディレクターから死刑執行人まで、死にまつわる仕事をする人たちはなぜその職業を選んだのでしょうか。また、どんなことを思いながら働いているのでしょうか。そんな死の現場を描いたノンフィクション。
『転売ヤー 闇の経済学』 奥窪 優木(著)
「推し」が巨大なビジネスになってきた一方、買い占めと高額転売の問題は拡大する一方です。そんな「転売ヤー」たちの実態に迫るレポート。日本が仕入れの場になっている海外の転売ヤーたち、個人で稼ぐ日本人。大きな転売グループの存在など、彼らの生活から得ている利益の実情まで、密着し驚愕のからくりを解き明かします。 読書週間まっただなか、読書の秋が本格化しています。この他にも面白い本が続々出版予定ですので、お近くの書店に足を運んでみてください。 筆者:古幡 瑞穂(ふるはた・みずほ) 日販→出版社勤務。これまで、ながらくMDの仕事に携わっており、各種マーケットデータを利用した販売戦略の立案や売場作り提案を行ってきた。本を読むのと、「本が売れている」という話を聞くのが同じくらい好き。本屋大賞の立ち上げにも関わり、現在は本屋大賞実行委員会理事
古幡 瑞穂