会ったことがあるのに名前が出てこない…年間800人と会食をする人脈の達人がピンチで繰り出すスゴ技
人脈づくりはビジネスパーソンにとって大きな課題だが、その関係を維持することはさらに難しい。KIZUNA PRODUCERの古河久人氏は「少しご無沙汰してしまった相手には、連絡して食事をするのがベストだが、相手が著名人や経営者の場合は時間を割いてもらうのが難しい。そんな場合でもほぼ確実に時間をつくってもらえる方法がある」という――。 【この記事の画像を見る】 ※本稿は、古河久人『「最高のビジネス人脈」が作れる食事の戦略』(東洋経済新報社)の一部を再編集したものです。 ■「人脈の維持活動」を忘れるべからず ひとたび人と交流を持っても、その関係が途切れてしまったら、大変もったいないものです。しかし、人脈とは恐ろしいもので、放っておくとそのまま関係が途絶えてしまうということが起こりがちです。 その意味では、人脈は「つくる」ことよりも「関係を維持する」ことのほうが難しいのです。親しくなったからといって、そのままにするのではなく、「続かせる」工夫が必要です。 私はこれを「人脈の維持活動」と呼んでいます。維持活動といっても、特別なことをする必要はありません。「この人とは最近ちょっとご無沙汰だな」と思う人をピックアップして、連絡をとるだけです。 会って食事をすることがベストですが、時間がなければちょっと会って近況を連絡し合うだけでも関係は維持できます。 ■忙しい人は「会食前の30分」を狙え 人脈の維持活動をする際、相手が著名人、大企業の経営者など忙しい人の場合、会う機会をとっていただくのは、なかなか難しいものです。そこで、とっておきの方法があります。 「会合・会食の30分前をいただく」のです。 たとえば、相手が銀座のホテルで6時から会食という場合、「私がそちらまで行きますので、30分ください」と言って、5時半にそのホテルのラウンジでお会いして30分ほど話すのです。 忙しい人に日中に時間をとってもらうのは難しいので、夕方の時間帯が狙い目です。この方法ならば相手にわざわざ時間をとってもらわなくていいので、拒む人はあまりいません。