真価が問われる『安堂ロイド』 賛否両論の”アンドロイド”は進化できるか!?
上々のスタートを切ったかにみえる『安堂ロイド』
人気グループ「SMAP」木村拓哉が主演を務め、13日にスタートしたTBS系ドラマ「安堂ロイド~A.I. know LOVE?~」の初回平均視聴率が19.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)の好スタートを切った。 これまでテレビドラマ界に多大な貢献を果たしてきた木村の主演ドラマというだけでなく、木村が100年先の未来から現代に送り込まれたアンドロイドに扮するSFラブストーリーであることや、一大ブームを築いた「半沢直樹」と同枠の次番組ということもあり、放送開始前から注目が集まっていた同作。 初回の視聴率に関しては、「半沢直樹」(19.4%)やNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」(20.1%)、一昨年に日本テレビ系で放送された「家政婦のミタ」(19.5%)といった近年の大ヒットドラマと比べても遜色のない結果を出した。
キムタク着用のメガネも大ヒット
お笑いコンビ「ナインティナイン」の岡村隆史がラジオ番組の中で同ドラマに言及し、木村が作中で着用している眼鏡が飛ぶように売れている、と食事をともにしたアパレル関係者から耳にしたことをネタにするなど話題性の高さも伺える。 だがその一方で、作品の設定や見所の一つとも言うべきアクションシーンについては、インターネット上などで「現実感がなくて話について行けない」や「チープ過ぎて笑った」など辛辣な意見も見受けられる。
真価が問われる第2話
どんな良作でも賛否両論あってしかるべきだが…。 「インターネットや携帯電話の普及、趣味の多様化などもあり、最近の視聴者はシビア。はじめは話題性で喰いついてくれたとしても、面白いと思われなければすぐに離れていってしまう。逆に言えば、コンテンツが魅力的であればいくらでも後から巻き返しがきくわけですが…。ウチらとしては、初回視聴率はあくまで話題性のバロメーターに過ぎず、気にしているのは2回目、3回目の“数字”です」とは民放テレビ局の編成担当。 実際、「半沢直樹」や「家政婦のミタ」は放送開始前や初回放送直後こそ、大きな話題にはならなかったが、放送を重ねるにつれて右肩上がりで視聴率を伸ばしていった。
好スタートも2話目から下降した作品も…
逆に、かつての人気ドラマの復活ということで放送開始前から注目を集めていた、今年フジテレビ系で放送された「ショムニ2013」は初回こそ18.3%の高視聴率を記録するも、2回目は13.8%、3回目は9.9%と急降下し、最終話は初回の半分以下の7.8%まで視聴率が落ち込んだ。 20日に放送される第2話で、「安堂ロイド~A.I. know LOVE?~」の真価が問われそうだ。 (文責/JAPAN芸能カルチャー研究所)