大阪・西成の造船所で船が爆発 7人けが、全員意識あり
6日午後2時45分ごろ、大阪市西成区南津守5にある造船所「新来島(しんくるしま)サノヤス造船大阪製造所」の関係者から「船が爆発して燃えている」と119番があった。この事故で作業員や船の乗組員ら10~30代の男性7人が病院に搬送されたが、全員意識はあるという。大阪府警などが原因を詳しく調べている。 【写真特集】船が爆発した現場 府警西成署などによると、当時は敷地内の修繕施設で、陸揚げされた船の清掃や修理作業をしていた。船は広島県福山市の海運会社が所有する引き船「第5天翔丸」(重さ239トン、全長35メートル)で、3日から修理に出されていた。 当時は油を染み込ませた布で船のエンジンを清掃しており、近くでは溶接作業も行われていた。この際に突然爆発が起き、船内にいた作業員や乗組員のほか、爆発を知って駆け付けた別の作業員ら計7人が負傷した。火は約2時間15分後に消えたが、エンジン付近が激しく燃えていたという。 現場は大阪メトロ四つ橋線の北加賀屋駅から北に約780メートルで、木津川沿いに工場などが建ち並ぶ地域。近くの会社の男性社長(57)は「焦げた臭いがしたので爆発現場を見ると、煙が立ち上っていた。消防隊員がたくさんいたので驚いた」と話していた。【岩本一希、小坂春乃、斉藤朋恵】