蔵王石と養殖苔の庭を眺めながら露天風呂が楽しめる「苔の湯」＝天童市・天童荘

　天童温泉の天童荘（天童市、伊藤豪社長）が進めてきた大浴場の改装工事が完了し、今月リニューアルオープンした。二つの大浴場はそれぞれ「苔（こけ）」と「竹」をテーマにしており、風情ある庭を眺めながら入浴が楽しめる。 　「苔の湯（女風呂）」は庭の中央に蔵王石を配置し、その周りを養殖苔で飾った。「竹の湯（男風呂）」は庭に細竹を並べ、浴場の壁の一部を竹で彩るなどした。苔の湯、竹の湯とも内風呂と露天風呂を設けたほか、浴場と脱衣所には床暖房を取り入れて冬でも快適に入浴が楽しめるようにした。改装には観光庁の補助金を活用した。 　伊藤社長は「新型コロナウイルス禍が落ち着き、客が戻りつつある。大浴場のリニューアルを起爆剤とし、今後の誘客に努めていきたい」と話した。 　リニューアルを記念し、「スイートに泊まる小さな忘・新年会プラン」を11月22日～来年2月28日（12月28日～来年1月4日は除く）に提供。1泊2食付きで通常1人4万4千円のところを特別料金3万5千円とする。申し込みは4人以上から。旅行代理店を通じた申し込みは受け付けておらず、問い合わせは天童荘023（653）2033。