【M-1】“人生”背負う審査員たちの覚悟 9人体制で多彩な評価軸に【採点一覧】
漫才日本一決定戦『M-1グランプリ2024』(ABCテレビ・テレビ朝日系 後6:30)が22日に行われ、令和ロマンが20代目王者に決定。2年連続でのトップバッターで、前人未到となる連覇で、過去最多1万330組の頂点に立ち、“日本一”の称号と賞金1000万円を手にした。劇的な展開を審査したのは、若林正恭(オードリー)、礼二(中川家)、山内健司(かまいたち)、塙宣之(ナイツ)、博多大吉(博多華丸・大吉)、哲夫(笑い飯)、柴田英嗣(アンタッチャブル)、海原ともこ(海原やすよ・ともこ)、石田明(NON STYLE)の9人。2015年以来となる、9人体制がどのような影響を与えたのか、採点とコメントから探りたい。 【写真】喜びの瞬間!激闘の末、敗者復活を制したのはマユリカ ■審査員たちの覚悟にじむ言葉 若林「『M-1』に人生救ってもらった」 2001年のスタート時から基本的な形となっていた「7人審査員制」から変更し、歴代王者が審査した2015年以来の「9人審査員制」を採用、松本人志(ダウンタウン)、山田邦子、富澤たけし(サンドウィッチマン)が今年は担当せず、人数の増加などに伴い、若林、山内、柴田の初審査員に加えて、石田、哲夫が2015年以来の参戦を果たした。席順は、左から大吉、塙、哲夫、若林、石田、山内、柴田、ともこ、礼二という並びになった。 審査員登場時のあいさつで、多く飛び出したワードは“人生”。ともこが「みんなも緊張するっていうから、うつってきて。柴田くんが『人生決まるしな』とか、いろいろ言ってくるんです(笑)」とイジれば、柴田もそれを受ける形で「ともこさんがおっしゃった通り、『M-1』は人生変わりますし。みなさんの人生かけたネタ、私もきょうは楽しみにしております」と呼びかけた。 松本と同じく『キングオブコント』と『M-1』の審査員をともに務める形となった山内は「すごく光栄なことで、やはりあしたから若干態度が横柄になりそう」とニヤリ。石田は「2008年の『M-1』で優勝させてもらったんですけど、その時の上位4組(NON STYLE、オードリー、ナイツ、笑い飯)がここに並んでいると。すごくうれしいんです。僕も人生変えてもらったんで、きょう誰かの人生が変わると思うとドキドキしています」と喜びをかみしめ、若林は「初めて漫才に点数つけてみるんですけど。2008年の敗者復活では最後(の出番で)、現場に30分くらいしかいられなかったので、きょうは頭からいられてうれしいです。『M-1』に人生救ってもらったんで、一生懸命審査します」と言葉に力を込めるなど、審査員たちの覚悟のほどが感じられた。