【MotoGP】WSBK王者バウティスタ、久々MotoGPは大苦戦「怪我の影響で全く楽しめなかった」
MotoGP第18戦マレーシアGPでワイルドカード参戦したアルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing)だが、WSBKテスト時の転倒が影響してMotoGPマシンでの走りを楽しめなかったと明かした。 【画像】2018年以来のMotoGP出場となったバウティスタ 2年連続のWSBK王者となったバウティスタが5年ぶりにMotoGPに参戦するということもあり、今回のマレーシアGPで彼は注目を集める存在だった。 プラクティスを通じて徐々にタイムを縮めていったバウティスタだが、予選、スプリント、決勝のいずれも、ポジションは下から2番目。流石にレギュラー参戦勢には届かない位置となっていた。 ただバウティスタは久しぶりのMotoGPマシンということだけではなく、身体的にもハンデを負っている状況だったようだ。レース後、彼は自身の置かれていた状況を明かした。 「怪我については何も言いたくなかったんだ。僕らライダーは意地っ張りだし、常に戦おうとしている」 バウティスタはそう語る。 「(10月31日~11月1日に行なわれたWSBK)ヘレステストで、ちょっと良くない転倒があって、首をかなりハードに打ってしまった。それから痛みや何か症状は無かったんだけど、(マレーシアGPで)金曜にバイクにまた乗ると、左腕に痛みがある事に気がついたんだ」 「週末を通じて対処してきたけど、全然良くならなかった。全く楽しめなくて、嫌な気分だよ」 「実際、データを他のライダーと比較してみると、右コーナーでは同じようなレベルなのに、左コーナーではブレーキングで0.6~0.7秒は差をつけられていた。左腕に力が入らないんだ」 「だから嫌な週末になったよ。でもそれは結果じゃなくて、一瞬も楽しめず、快適に走ることもできなかったからだ。何も言いたくはないけど、現実としてめちゃくちゃになってしまった」 「このことをことさら重要視したくはなかったけど、とても影響を受けた。2日目にはチームにも伝えた。彼らも右コーナーではとても上手くやっているのに、左コーナーではかなり悪いことに驚いていたからね」
German Garcia Casanova