ウォール街、株式へのセンチメントが2年ぶり高水準-BofA
(ブルームバーグ): バンク・オブ・アメリカ(BofA)が算出する逆張りの株式センチメント指標は5月に2023年終盤以降で最も大幅に上昇し、2年ぶりの高水準となった。
ウォール街のストラテジストが推奨する米国株の平均資産配分を測るセルサイド指標は5月に昨年12月以来の大幅な上昇を記録したと、BofAの米国株・クオンツ戦略責任者、サビタ・スブラマニアン氏が3日の顧客向けリポートで明らかにした。
同氏は「極端な弱気心理はもはや指数の追い風ではなく、積極的な銘柄選択戦略への傾斜を支持している」と指摘した。
センチメントについては、依然として中立領域にあり、「ユーフォリア(陶酔感)はない」と記述した。
セルサイド指数が現在の水準以下にあった時期の94%において、S&P500種株価指数はその後12カ月間に上昇し、平均リターンは13%だった。
同指数が2023年5月に底を打って以来、S&P500種のリターンは28%となっている。
スブラマニアン氏はマクロ経済的な背景が依然として株式にとって支援材料となっているとしながらも、センチメントやその他の指標はインデックス投資よりも銘柄選択に適した時期であることを示唆していると指摘した。
原題:BofA Says Wall Street’s Stock Sentiment Is Highest in Two Years(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Alexandra Semenova