THE ALFEE 新年の抱負「51周年も変わらずお祭りで」41年ぶり紅白経て古希バンドはさらに元気
昨年、デビュー50周年の節目を大いに盛り上げた「THE ALFEE」。大みそかには41年ぶりにNHK紅白歌合戦に出場。坂崎幸之助(70)、桜井賢(69)、高見沢俊彦(70)による美しい3声のハーモニーを響かせた。そんな3人が本紙の独占インタビューに応じた。今年も「お祭りのよう」な活動をしていくと宣言。スポニチ読者に向けての年賀状も寄せた。 ――あけましておめでとうございます! 坂崎・桜井・高見沢「あけましておめでとうございます!昨年は50周年の我々が大変お世話になりました」 ――41年ぶりに紅白歌合戦にも出場。お疲れさまでした。 高見沢「50年続けてきたご褒美ですかね。41年ぶりなんて普通はありえないでしょ!」 坂崎「前回出た時もそうだったけど、紅白は周りの人に喜んでもらえるからうれしいね」 高見沢「僕ら以上にスタッフやファンの方が喜んでくださったのがよかったね」 ――50周年の昨年は特別な一年だったと思います。思い出深い出来事はありましたか? 高見沢「ツアーを回っている中で初めて見る方が多かったね。秋田県に行った時なんて半分ぐらい初めての方でびっくりした」 坂崎「以前から“日本国民全員にライブを見てもらいたい”と言ってるけど、50周年ということもあって注目してくださったんだろうね。50年やってる老舗のお菓子屋さんって説得力あるじゃない」 高見沢「これに懲りずに51周年の今年も来てほしいね(笑い)」 坂崎「“久しぶりに見に来ました!”なんていう復活組の方も結構いたんですよ。大体が“あの頃と変わってません”と言ってくださった。変わらないでいられることはうれしいですよ」 ――昨年のライブは56本で、通算2945本。目標としている3000本も見えてきました。 桜井「無理すりゃ、すぐに達成できるだろうけど、自分たちのペースを守らないとね。健康面も加味すると、今までのペースを続けていきたいよね」 高見沢「やっぱりコツコツやって50年続いたのが俺らの証だから。積み重ねていけば、3000本にはたどり着けるかな」 坂崎「無理することは良くないね」 高見沢「メンバーも替わらず、毎年曲を出して、ツアーをやることができているのは誇らしいよね」 ――今年はどんな年にしていきたいですか? 高見沢「昨年は50周年ということでお祭りでしたが、51周年も変わらずに1年間、お祭りでいこうかなと思います。もう一年一年が大変ですから、ここからは毎年お祭りでいきます」 坂崎「春ツアーのタイトルには初めて“セレブレーション”という言葉を使いましたからね。初めてだよね」 ――何か期待してもいいんですか? 高見沢「そこはね…。でもまずは僕らにとってはツアーは本当に外せないからね。活動のメインだし、しっかりと音楽をやっていきたい」 ――ツアーはこれからも続いていくんですね? 高見沢「結成当初からライブツアーをすることが夢だったんでね。その夢の途中にいる限りは、まだ夢がさめないように頑張んなきゃいけないなと思ってますね」 坂崎「先輩方はね、ツアーというところはリタイアしちゃってる方が多くなってきたからね。でも1人で2時間以上やるのは僕らでも自信はないね」 ――昨年のクリスマスイブの武道館公演は3時間超のステージ。なかなかできることではない。 坂崎「確かに普通のおじいちゃんはきついよな(笑い)」 桜井「でもさ~、お客さんだって3時間立ってくれてたじゃないですか。やっぱりそれはありがたいよ」 高見沢「ステージに立つとお客さんとキャッチボールしているというか、元気をもらえるんだよね」 ――他には何か楽しみなことはありますか? 坂崎「あとは2年ぶりに配信番組『Come on! ALFEE!!』をやりますから。ライブ映像をファンの方と一緒にリアルタイムで見たり、桜井の誕生日を祝ったりするからね、楽しみですよ」 高見沢「最初に桜井の誕生日ですから。そこで3人合わせて210歳。凄いよね、見たことないよね」 桜井「1人で70歳でも相当凄いよ」 高見沢「ここからは一歩ずつ、どこまでいけるか楽しみですけどね」 ――最後にスポニチ読者とファンの皆さまにメッセージをお願いいたします! 高見沢「僕らはライブ中心にずっとやってきたんで、今後もそのスタンスは変えません。まだ噂だけでアルフィーを見たことない方は、このスポニチを見たのを機に春ツアーに足を運んでいただけたらうれしいですね。アルフィーの真骨頂はライブなので!」 坂崎「一度沼にハマると抜け出せないですから、ぜひアルフィー沼へ踏み入れてみてください。2024年は50周年ということで大騒ぎしましたけども、今年は自分たちのペースに戻って、ライブ活動をできる限りは続けていきたいなと思います。日本中の方がアルフィーのライブを見るまで頑張りたいなと思います」 桜井「20日に僕が70歳を迎えて正真正銘の古希バンドになりますけど、まだまだいきますから!古希バンド見に来てください!」 ◇桜井 賢(さくらい・まさる)1955年(昭30)1月20日生まれ、埼玉県荒川村(現秩父市)出身の69歳。前身バンド「コンフィデンス」の創設者であり、唯一の結成当時からのメンバー。90年にアニメ「ハゲしいな!桜井くん」で声優デビュー。2009年に秩父市の観光大使に任命された。芋焼酎愛好家、これまで400種類以上を飲み全てノートに記録している。 ◇坂崎 幸之助(さかざき・こうのすけ)1954年(昭29)4月15日生まれ、東京都墨田区出身の70歳。ソロで出場したフォークコンテストで桜井に出会い、バンドに加入。ラジオパーソナリティーとしての評価も高く、80年に「坂崎幸之助のオールナイトニッポン」を担当するなど数多くのラジオ番組に出演してきた。趣味でカメラの「コピーライカ」を集めており約2000台所有。 ◇高見沢 俊彦(たかみざわ・としひこ)1954年(昭29)4月17日生まれ、埼玉県蕨市出身の70歳。73年に坂崎の誘いでバンド加入。82年から2代目リーダーを務め、2004年に終身リーダーの称号が贈られた。バンドの楽曲制作のほぼ全てを担う。570本以上のギターを所有し、一番のお気に入りは絵画「奏楽天使」から着想を得た「ESP Ultimate Archangel」。