玖珠町の「森川親水広場」が来年夏に25年ぶり復活 くす若草小中学校の開校を機に再整備 「探求」など独自カリキュラムで活用へ
大分県玖珠町森の「森川親水広場」が来夏、25年ぶりに復活する。近くの旧片草小の休校に伴って使われなくなり、土砂が堆積していた。同校舎を活用して今年4月にくす若草小中学校(前学びの多様化学校)が開校したのを機に、県が再整備した。 親水広場は1993年にオープン。河川プールは長さ24メートル、最大幅9メートル、深さ1メートルほどで、片草小の児童が水辺の空間として親しんでいた。2000年に休校した後は利用者がいなくなり、大量の土砂に覆われるようになった。 多様化学校や町からの要望を受け、県玖珠土木事務所が草刈りや測量を実施。県建設業協会玖珠支部の協力で11月に土砂を撤去し、以前の姿がよみがえった。作業を終えた同下旬、児童・生徒らを招いてお披露目をした。
子どもたちは汚れを落とす高圧洗浄機の体験をしたり、土砂を運ぶ機械の試乗などもして大喜び。中学3年の梅木愛花さん(15)は「いろんな人の力を借りて復活したことに感謝している。利用は自分が卒業した後になるが、みんなで楽しんでほしい。その時は見に来たい」。 安全や衛生面からプールとしての使用はできないが、同校独自のカリキュラム「野遊び」「探求」などで活用していく方針。 梶原敏明町教育長は「学びを深めるだけでなく、環境に対する意識の高揚にもつながる。大切に使っていきたい」と話した。