88歳で永眠した田名網敬一のアートディレクション・デザインによるアートブック『おもしろブック』刊行
田名網敬一『おもしろブック』が国立新美術館「田名網敬一 記憶の冒険」展特設ショップ(六本木)、集英社マンガアートヘリテージ トーキョーギャラリー(麻布台ヒルズ)および蔦屋書店(代官山、銀座、京都、京都岡崎)の田名網敬一特設展示コーナーで販売される。 【写真】田名網敬一『おもしろブック』を試し読み 「集英社の少年少女おもしろブック」は1949年に集英社がはじめて刊行した雑誌であり、山川惣治の『少年王者』が看板タイトルだった。刊行当時、中学生だった田名網敬一は、毎月発売日に書店で配達のトラックを待ち構え、棚に並ぶ前に本を買い求めると「ああ、いい匂いだ」とかぎながら家に持ち帰り、抱きながら眠ったという。 創刊から75年の時を経て、田名網敬一のアートワーク~アートディレクションによる「おもしろブック」が刊行。アーティストとして世界的に評価される田名網は「PLAYBOY 日本版」創刊時のアートディレクターであり、「Myojo」を含む集英社の様々な雑誌、書籍のデザインを手がけている。 田名網敬一が最期に手がけた「おもしろい」本。ページをめくる手にその圧倒的なエネルギーを感じ、その匂いをかいでほしい。
リアルサウンド ブック編集部