テクノロジーを使って日本文化を表現 最先端アート「Sound of Ikebana」のメカニズムに迫る
「とにかく新しいことに挑戦してブレイクスルーしていくことが好きなんです。私はアーティストですが、やっぱりサイエンスが好き。空想ではなく、現実に起こっている不思議なことを最先端のテクノロジーを使って美として創り上げていきたい」
自然現象の不思議に魅かれて
現在は京都大学防災研究所アートイノベーション産学共同研究部門のメンバーとして研究を行っている。 「防災研というのは日常的に防災意識を高めるためにさまざまな研究をしているのですが、これだけ自然災害が多いと、地球って生きているんだなと実感します。 現在は目下、自然の力に興味があります。文化文化と言っていますが、文化も自然の力に合わせてできていきます。文化はその国の風土であり、文化と風土、自然は繋がっているものだと思うんです」 昨年は津波のシミュレーションマシンから音を取り、そこから「Sound of Ikebana」の手法で津波映像を作成。京阪線から見える防災研究所の壁面に「Sound of Ikebanaで作った津波」の巨大な写真を貼り、「津波だ高台へ」という標語と共に電車の中から見えるようにしたという。 アプリをダウンロードし、そこから実際の映像を見ることができるようにすることで、多くの人に防災意識を日常的に持ってほしいという意図があるそうだ。 9月のNYFWでも「Sound of Ikebana」のファッションショーを行う予定とのこと。今後もニューヨークで日本文化とコラボレーションをした新たな取り組みを行っていく。