阪神打線 DeNA・東攻略のカギは左打者とチェンジアップ 大山は対ジャクソン打率5割
阪神は12日開幕のCSファーストSでDeNAを甲子園で迎え撃つ。今季公式戦の対戦を踏まえ阪神はいかに戦うべきか-。ここまでの阪神投手陣はDeNA打線の特定打者や初球の入りで痛い一打を許すケースが目立った。一方、阪神打者では、大山がDeNA先発陣の東&ジャクソンに高打率。決戦を前に改めて今季両チームの対戦成績などを基に、ファイナルS進出への戦いの行方を探る。(数字は今季成績。一部データは共同通信デジタル) 阪神左打者は球種のマークをひとつ“消せる”かもしれない。第1戦先発が予想されるDeNA・東の球種比率上位3つは直球、スライダー、チェンジアップ。中でも注目はチェンジアップで全537球のうち、左打者にはわずか94球だった。 左投手のチェンジアップは左打者の内角へ入れば長打の危険性をはらむ。東の左右打者別被打率は対右打者・221で対左打者・274。なお、岡田監督が第1戦での先発起用を示唆している前川は東と今季対戦なし。前川の左右投手別打率は右投手=・268に対し左投手=・271。数字を見れば左投手を苦にしているイメージはない。 一方、興味深いのは大山で、東との対戦打率・429。東の右打者への傾向は2ストライクに追い込んだら直球かチェンジアップを選ぶ点。大山の今季6安打のうち、3安打がチェンジアップで2安打が直球。そして3安打が2ストライクからだった。 さらに大山は第2戦での先発が予想されるジャクソンに打率5割(14打数7安打)。安打の内訳は直球=4本、チェンジアップ=3本。ジャクソンに対してもチェンジアップを3安打。いずれも2ストライクから捉えたものだった。