日本ハム・大きな戦力補強はなくとも主砲を軸に現有戦力に手応え【2025最新メンバーリスト】
2025年を迎えたばかりだが、新しいシーズンに向けて、すでに戦いは始まっている。ここでは首脳陣を含めた全球団の布陣を紹介する。どのチームも前年よりパワーアップしているのは間違いない。 写真=BBM ※情報は1月5日現在 チーム打率、チーム防御率の[]数字は2024年のリーグ順位 【選手データ】フランミル・レイエス プロフィール・通算成績
【2024年成績】パ2位 75勝60敗8分、勝率.556、チーム打率.245[3]、チーム防御率2.94[3] 中日・福谷浩司のFA補強が発表され、移籍組は現役ドラフトでソフトバンクから加入した吉田賢吾を含めて2人となったが、そのほかの支配下新加入は新外国人1人、新人6人と、新庄剛志監督就任後では補強の少ないオフとなった。2年間で土台をつくって、3年目の2024年に2位へと躍進した現有戦力の成長度に手応えを得ている証しだろう。 新庄監督がファンの前で「どこにも行かないで運動」を公開要請したレイエスとアリエル・マルティネスの助っ人コンビの引き留めに成功したことが最大の収穫と言える。長打のある大砲を軸に据えることができれば、若手を中心に多彩な打線を構築できる。支配下の外国人選手は3人が退団し、先発のバーヘイゲンとリリーフのザバラの両右腕が残留。さらに即戦力として期待される台湾球界のエース・古林睿煬が新助っ人として加入した。ヤクルト、中日との争奪戦の末にFAで獲得した福谷も先発、リリーフと経験豊富な万能型の即戦力候補。投手陣の層は厚みを増している。 攻撃陣は先の助っ人主砲コンビに、清宮幸太郎、万波中正の和製大砲を擁して、破壊力のある打線が組めそうだ。開幕四番に指名された野村佑希の覚醒も大きなカギとなる。捕手は24年を上回る支配下9人体制だが、24年同様に打撃の調子によって他ポジションでの起用もあるため、野手全体のレギュラー争いは熾烈だ。 一軍スタッフはロッテに移った建山義紀コーチ以外の顔ぶれは変わらず。新庄野球を熟知している首脳陣がリーグ優勝、日本一へ向け強力タッグを組んでバックアップする。「成長度No.1」と自信を持つ選手たちの力が「まぐれじゃないことを証明したい」と指揮官の気合も伝わる。 ファームの首脳陣には、新たに江口孝義投手コーチ、横尾俊建打撃コーチ、的場直樹バッテリーコーチが加わった。24年は支配下昇格後に即戦力となった福島蓮、柳川大晟や一軍初定着でレギュラーをつかんだ水谷瞬、田宮裕涼ら新戦力の台頭がチームの躍進につながった。今ドラフトの新人選手は素材型も多く、稲葉篤紀ファーム監督を筆頭に増員されたファームスタッフで育成強化、戦力の底上げができるかどうかは、引き続きポイントになるだろう。