「魚人島編」は「エッグヘッド編」に欠かせない? 『ワンピ』いまだ判明しない謎
「魚人島編」に散りばめられた、多くの謎とは?
2024年11月より半年間、特別編集されたTVアニメ「SPECIAL EDITED VERSION 『ONE PIECE』魚人島編」が放送されます。「魚人島編」は主人公「モンキー・D・ルフィ」率いる「麦わらの一味」の「新世界」での冒険が始まった最初の章であり、今後の物語のなかでも重要なヒントがたくさん含まれているストーリーです。いまだ未回収の伏線も多く存在している「魚人島編」から、特に今後大きなカギとなりそうな伏線を振り返ります。 【画像】世界の秘密も知っていた? こちらは「魚人島編」の重要人物です(4枚) 「魚人島編」での未回収伏線を語るうえで欠かせないのが、「魚人島」に存在する謎の巨船「ノア」です。コミックス64巻632話では、海賊「バンダー・デッケン9世」の口から「大昔…魚人島民が総出で造ったという謎の巨船『ノア』!!!」と紹介されていますが、何のために作られたのかはいまだ謎に包まれています。 66巻648話では、ノアについて、いくつかのヒントが明かされました。「リュウグウ王国」の王女「しらほし」と会話する海王類たちは、「ノア」について「おれ達が引くために作られたんだ」と説明します。エピソードの終盤でボロボロになった「ノア」を引きながら、海王類たちは「直すにはあの一族の力が必要だがーー時代が変わった……」「直るかな」「直るといいね」「約束の時までに」と話していました。 「ノア」を直せるという「あの一族」とは誰なのか、「約束の時」というのはいつで、どんな約束が交わされているのかなどは、現在も不明なままです。 「ノア」の名前の由来になったのは「旧約聖書」に登場する「ノアの方舟」ではないかと考えられています。これは、ノアという人物が神に命じられ巨大な船を作り、大洪水が襲ってきた際にノアとその家族、動物たちが方舟に乗って生き長らえるというストーリーです。これになぞらえ、一部のファンのあいだでは、ノアについて「この世界が海に沈むとき、人類を救うための船なのでは?」とささやかれています。 また、魚人島編には「空白の100年」に実在した人物「ジョイボーイ」に関する情報も少し明かされました。魚人島の「海の森」にある「歴史の本文(ポーネグリフ)」には、ジョイボーイから当時の「人魚姫」に向けての「謝罪文」が書かれているとされています。リュウグウ王国の王「ネプチューン」によれば、その内容は「魚人島との約束を破った事への謝罪文」だそうですが、詳しい内容については何も分かっていません。 ファンの間では、この「謝罪文」についての内容がたびたび議論されています。SNS上で飛び交う考察の多くは、魚人族の受けてきた「差別」に関するものでした。「魚人族に対する差別をなくせなかったことへの謝罪?」という予想のほか、一部では「ジョイボーイと当時の人魚姫が恋愛関係にあったとか?」という意見もありました。 さらに、魚人島の過去編に登場した「天竜人」の「ドンキホーテ・ミョスガルド聖」についても振り返りたいところです。ミョスガルド聖はかつて、魚人島でしらほしの母「オトヒメ」に命を救われた人物です。かつてのミョスガルド聖は、他の天竜人と同じく差別的な考えを持っていましたが、オトヒメに諭されたことで心を入れ替え、「世界会議(レヴェリー)編」で再登場した際には、魚人族の力になりたいと申し出ています。 そのミョスガルド聖は、魚人族をかばったために「神の騎士団」の「最高司令官」である「フィガーランド・ガーリング聖」に処刑されてしまいました。死んでしまったのかと思われるミョスガルド聖ですが、『ONE PIECE』の公式ファンブックである『VIVRE CARD?ONEPIECE図鑑?BOOSTER PACK 躍進!新時代を拓く者達!!』に収録されたミョスガルド聖の項目には「享年」が記載されていません。 ミョスガルド聖の生死は不明なものの、『VIVRE CARD』に彼のデータが記載されていることや、天竜人から人間になった「ドンキホーテ・ドフラミンゴ」と同じ「ドンキホーテ一族」であることを考えると、今後活躍する可能性もゼロではなさそうです。 そのほか、ルフィによって魚人島が滅ぼされるという「マダム・シャーリー」の予言など、魚人島編には今後の物語に大きく関わってきそうな伏線が散りばめられています。再視聴の前に、残された謎について改めて考えてみませんか。
LUIS FIELD