掃除を習慣化できない人に試してほしい。スケジュール化ではなく「サイクル化」するアイデア
世の中にはさまざまな掃除や整理整頓の方法があります。自分に合った方法を見つけるには、いくつか試してみる必要がありますが、それらには共通点があるのです。 一般的には、掃除のスケジュールを決めて、小まめに作業することが推奨されています。 ですが、掃除のスケジュールがうまくいかない場合は、まったく違う方法を試してみるのはどうでしょう? そこで、今回紹介するのは「コンプリート・サイクル」。
「コンプリート・サイクル」とは?
「コンプリート・サイクル」とは、掃除をタスクの一部として考えるもの。 数年前から家事ブログ界隈で話題になっており、私たちが通常考える掃除の方法とは対照的なものです。 通常、私は毎日少しずつ片付けに充て、一貫したスケジュールを保つべきだと主張しています。そうすることで、1日のうちその時間帯に散らかっているものを拾い集め、整理するからです。 サイクルを完了させることで、日々のタスクの捉え方が変わります。やることすべてをサイクルと考え、後片付けは最終ステップと考えるのです。
「捨てる」「片付ける」までがセット
この仕組みの例として、朝の通勤時間や仕事の準備に費やす時間を考えてみましょう。 歯を磨き、シャワーを浴び、朝食をつくったり、コーヒーを飲んだりしてオフィスに向かいます。 オフィスに着いたり、座って仕事をはじめたりするのは、そのサイクルの最終ステップのように思えるかもしれませんが、通勤後の掃除を最終ステップと想像してみるのもいいでしょう。ある意味では、すでにやっていることかもしれません。 通勤途中にスターバックスでコーヒーをテイクアウトしたのであれば、飲み終わったカップをそのままにせず、すぐに捨てます。「コーヒーを手に入れる」サイクルは「コーヒーを飲み終えること」で完了ではなく、「カップを捨てること」までがセットなのです。 つまり、仕事が終わったあと、通勤カバンを片付け、汚れた服を洗濯カゴに入れ、弁当箱をすすいだあと、キャビネットにしまうことまでが、仕事のルーティンの終わりなのです。 標準的な掃除のやり方では、スケジュールで決めた掃除の時間にそのすべてを行なうことになりますが、各行動サイクルに片付けも含めれば、あとから改めて掃除の時間を設ける必要がなくなります。 夕食を食べるサイクルは、食べたら終わりではなく、お皿を片付けたら終わりということです。ワークアウトのサイクルは、リフティングが終わったときに終わるのではなく、器具を拭いてすべて元に戻したときに終わります。 家族とのゲーム・ナイトのサイクルは、誰かが勝者と宣言され、子供たちが眠りについたときに終わるのではなく、あなたがボードを片付け、ポップコーン・ボウルを洗い終わって、完了します。