<ここに注目>得点力重視の鳥取城北、三島南・植松がどう抑える 選抜高校野球
三島南・伊藤侍玄(じげん)主将の話
地元は盛り上がっていて、地域の皆さまから応援もいただいている。(相手の鳥取城北は)捕手の岸野選手を中心に堅い守りのチーム。どう打ち崩すかが重要だと思う。
創部100年で初の甲子園 地域との交流に注力
三島南(静岡) 三島市大場にある全日制の普通科校。春夏を通じて初の甲子園出場となる。3年間で規定以上の単位数を取得すれば卒業が認定される、「単位制」を運用する。 1919年に三島町立三島商業学校として設立され、49年から現校名。創立100年を超える伝統校で、校訓に据える「自覚」のもと、生徒会活動や部活動を通じて人間力を高めることを教育目標に掲げる。ICT(情報通信技術)を授業に活用するほか、地域との交流に力を入れ、「三南(さんなん)」の愛称で親しまれている。 野球部の歴史も21年創部と古く、2021年に創部100周年を迎える。
「センバツ出場、ドッキリかと」OBの諏訪部孝志さん
センバツへの出場が決まったと聞いたとき、初めはドッキリかと。本当にうれしかったです。選手たちに「今夜は喜んでよいけれど、すぐに切り替え、しっかりと準備しろよ」と伝えました。 2014年末から続ける地域の子どもたちへの野球体験会や教室は選手たちのモチベーションの一つになっていると思います。彼らは「子どもたちのために頑張ろう」と思って、野球をしているのではないでしょうか。 地元に残った選手でも、地道に努力して力を合わせれば、強豪校を倒すことは夢ではありません。自分たちが積み重ねてきたことを出し切ってほしい。これまでの100年のOBたちの思いが、ついにかないました。もしも、アルプス席で校歌を聞くことができたならば、感激です。