映画『【推しの子】』原作者・赤坂アカ×横槍メンゴによる最速レビュー&コメント到着
映画『【推しの子】-The Final Act-』を観賞した原作の赤坂アカと横槍メンゴより最速レビューとコメントが到着した。 実写版『【推しの子】』は、Amazonと東映がタッグを組んだ同名原作マンガを実写映像化するプロジェクト。伝説的アイドル・アイの子どもとして転生したアクアとルビーが、母親の死の真相を明らかにするため芸能界の闇へと足を踏み入れる姿を描く。 まず、「めちゃくちゃ面白かった。描きたいテーマがちゃんと伝わって表現されてるなと思ってすごく良かった。みんなが【推しの子】好きでいてくれているのが伝わって、嬉しかったです」と語ったのは横槍メンゴ。自身は連載の作画に注力していたため、実写映像化プロジェクトの監修はほとんど赤坂アカが請け負っていたそうで、本作観賞においてはかなり新鮮な気持ちで臨むことができたという。 「【推しの子】は“実写の闇”みたいな内容も描いているので、それを実写でやるって大丈夫なのかなと思ったり、私の絵柄やキャラデザが正直そこまで実写向きでないのではと思っていたりしたので、髪型とか服装とかけっこう再現が大変な方だろうなと心配していたのですが、まったく杞憂だったなと感じました」と話した。 つづいて赤坂アカも「みなさんにとても当事者意識を感じました。脚本も、芝居も、自分たちの事としてやっている。『そっちから見たら、そういう感じなんだ』と思うことが割とありました。ある意味答え合わせのような」と感想を綴り、さらに「圧倒的な『現場感』がありました。僕が見てきた様々な現場を、漫画という媒介に落とし込んできましたが、純度100%の現場で繰り広げられる【推しの子】という部分は、作者的には大きな面白さのひとつです」と本作のパワーを感じさせるコメントも寄せた。 また、「ありがたいことに構成の段階から確認をさせていただいております。ちゃんとリスペクトをいただいた実感があります。実写には実写の台詞回しがあって、漫画的な台詞のままでは通らない部分もあり、僕が手を入れると漫画的になるので手を入れる事が正解とも思えませんでした。作中でも、『信じて託すしかない』という台詞がありましたが、リスペクトを持って作っていただけていると感じていたので、こちらもリスペクトを持って、信じるという選択を取ることができました」と実写化における“原作リスペクト”についても力強く言及した。 ふたりは連載作業の傍らで本作の撮影現場へ訪れたそうで、赤坂アカは「それぞれのキャラクターが、それぞれの役者さんのバックボーンに対応したキャスティングだなとは思っていました。それが今回の場合は、当事者意識として活きたのかなとも思っています。それが芸能界というものの空気だったり、リアルな表現に繋がったと思います」とキャストとキャラクターの整合性についてもコメント。 横槍メンゴからはキャラクターデザインについて、「原画ひとりでは追いつかない部分をものすごく解像度高めていただき、背景もプロップもすごくこだわって再現してくださっていて良かったです。描いている時、本当はこの服着せたいけど描いている時間がない、ということが多かったので、それをすごく補ってくださったというか。衣裳さんには現場でもお伝えできたのですが、本当に解釈一致でした!」といった製作秘話も飛び出した。 最後に原作ファンへのメッセージを求められると、横槍メンゴからは「誰よりも私が大満足してます。素敵な再構築をしてもらったなと感じました。実写で見てようやく【推しの子】という物語をちょっと外側から見ることができて、『【推しの子】って面白いな』って、『好きだな』って思いました。私が手をかけきれなかったことの細部まで、いろんな人の手によって完成度が上がった【推しの子】だなと思っていますので、また違う角度から【推しの子】という物語を楽しんでいただけたらキャラクターへの愛も深まるんじゃないかなという作品になっています」と賛辞が送られた。 赤坂アカからも「芸能界の当事者たちの、現場の視点というものを得て、実写版【推しの子】は、よりリアリティを得た作品だと思います。そこには確かな本物がある。いち視聴者として観た時にそんな感想を抱きました。是非とも、その当事者たちの叫びや葛藤を、作品から感じ取っていただけたら嬉しい、そんな風に思っております」と熱いコメントが寄せられた。 <作品情報> ■Amazon Original ドラマ『【推しの子】』 Prime Videoにて世界独占配信中 ※作品の視聴には会員登録が必要です。 ■映画『【推しの子】-The Final Act-』 公開中