Googleフォトに「ウルトラHDR」の明るさや色鮮の調整機能が追加か
グーグルは、Googleフォトで「ウルトラHDR画像」の明るさの調整を可能にする新機能のテストを行っている。 著名なアプリ調査員であるAssemble Debugによると、アンドロイド版Googleフォトアプリの最新バージョン(7.00)には、画像調整用のカルーセルに「ウルトラHDR」のアイコンが隠されているという。現時点では、このコントロール機能に関する公式情報はないが、この新たなアイコンは、ライブラリに保存されているウルトラHDR画像を編集する機能の実装を示唆している。 ウルトラHDR画像は、対応デバイス上で標準的な写真に比べてより広い輝度レベルを表示することができる。これによって、画像に明るい光の点や光沢のある表面、明るい空に浮かぶ雲などの要素が含まれる場合、よりリアルな写真が作り出される。 しかし、残念ながら、現状のGoogleフォトでは、ウルトラHDRの効果をほとんどコントロールすることができない。明るさのレベルを調整するとしたら、写真を撮る前にウルトラHDRを完全にオフにするか、ウルトラHDRフォーマットに対応していないアプリで画像を編集・保存し、HDR情報を取り除く以外に方法はない。 しかし、ウルトラHDRの編集が可能になれば、その効果を低減または強化することが可能になる。ただし、ここで紛らわしいのは、ウルトラHDRが既存の「HDRエフェクト」と呼ばれる写真調整機能とは全く異なる技術であることだ。HDRエフェクトは、ハイライトやシャドウを調整することで画像を強調するが、最近のiPhoneのProモデル、Galaxy Sシリーズのフラッグシップモデル、そしてGoogle Pixelに搭載されているような輝度の高いHDRディスプレイがもつ性能を利用したものではない。 レポートによると、グーグルはこのような混乱を避けるために「HDRエフェクト」を「バイブランス(Vibrance)」に改称するという。しかし、この「バイブランス」という言葉も特定の色の彩度を高めたり、下げたりする用語として定着しており、さらなる混乱をもたらすかもしれない。フォトショップなどの編集アプリに慣れ親しんでいる人であれば、「バイブランス・コントロール」という言葉からは異なる機能を想像するだろう。 しかし、新しいバイブランスボタンには、現行のHDRエフェクトと同じ山脈マークのアイコンが付いており、バイブランスが彩度の調整機能ではなく、HDRエフェクトを置き換える機能であることを示している。 これらは正式リリース前の情報であり、新機能の公開前に大幅な変更が行われる可能性はある。いずれにせよ、ウルトラHDRの効果をよりコントロールできるようなることは歓迎すべきことだ。
Paul Monckton