藤井聡太王位、2つ目の“永世位”獲得に王手なるか 渡辺明九段が再び追いつくか 注目の唐津対局始まる/将棋・王位戦七番勝負第4局
将棋の藤井聡太王位(竜王、名人、王座、棋王、王将、棋聖、22)に渡辺明九段(40)が挑戦する伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦七番勝負第4局は8月19日、佐賀県唐津市の「洋々閣」で午前9時から対局を開始した。シリーズは、タイトル5連覇を目指す藤井王位の2勝1敗で進行中。本局を制し防衛に王手をかけるか、先手番の渡辺九段が再び追いつくか。注目の一戦が始まった。 【中継】藤井王位VS渡辺九段 注目の第4局(生中継中) 防衛5連覇で「永世王位」の資格獲得を目指す藤井王位に、タイトル奪取を狙う渡辺九段が挑戦する“真夏の七番勝負”も後半戦に突入。シリーズは、若き絶対王者・藤井王位の2勝、挑戦者・渡辺九段の1勝で推移している。勝負所の第4局は、明治・大正の面影を残す和風旅館「洋々閣」を舞台に争われる。 7月6・7日に行われた開幕局は、膠着状態の続いた対局2日の午後に千日手が成立。相掛かりの進行となった指し直し局を、藤井王位が最終盤の大逆転で制した。しかし、第2局では再び相掛かりを志向し、“お返し”とばかりに完璧に指し切った渡辺九段が完勝でタイに追いついてみせた。 7月30・31日に行われた第3局では藤井王位の先手で角換わりの出だしに。31手目には自身最長となる持ち時間3時間10分を投じると、棋界トップの読みの精度を誇る藤井王位の迫力の大長考を、皆が固唾を飲んで見守ることとなった。一手指すごとに形勢が激しく入れ替わる接戦となったが、藤井王位は本局でも圧巻の終盤力を発揮。藤井将棋の真骨頂とも言える美しい詰み筋を出現させ、鮮やかな勝利を飾ってみせた。 これまでの3局では、作戦巧者の渡辺九段がペースを掌握。結果以上に、藤井王位にプレッシャーをかける展開となっていることも本シリーズの大きな見どころのひとつだ。後半戦に突入する第4局では、藤井王位が連勝で防衛に王手をかけるのか。渡辺九段が再び追いつくのか。目の離せない戦いが繰り広げられそうだ。 持ち時間は各8時間の2日制。 (ABEMA/将棋チャンネルより)
ABEMA TIMES編集部