寺尾聰×松坂桃李 世界中に笑顔と希望を届けた感動の実話を映画化 映画『父と僕の終わらない歌』
奇跡の実話をもとに、『タイヨウのうた』『ちはやふる』シリーズなどの小泉徳宏監督が実写化する、映画『父と僕の終わらない歌』。この度、本作の特報映像とビジュアルが公開された。 2016年、イギリス。YouTubeに投稿された1本の動画が、世界中を感動させた。ドライブの車中で楽しそうに歌う父と息子。助手席に座り、抜群の歌唱力で伸びやかに歌い上げる父テッド・マクダーモットは、アルツハイマー型認知症を患っている。この動画は同じ境遇にある世界中の家族に感動と希望を与え、再生回数は6000万回以上を記録。さらにこれがきっかけとなり、父テッドは80歳にしてCDデビューを果たし、イギリス最高齢の新人歌手となった。 本作では、そんな実話を日本を舞台に、横須賀に生きる父と息子に置き換え、それぞれの愛と葛藤、家族や友人たちに支えられながら、アルツハイマーの父が若き日に諦めたレコードデビューの夢を、再び叶えようとするまでの感動の物語を描く。 音楽とユーモアをこよなく愛し、生まれ育った横須賀で楽器店を営む父・間宮哲太を演じるのは、77歳になった今も俳優・ミュージシャンとして第一線に立ち続ける寺尾聰。『さまよう刃』以来、16年ぶりに映画で主演を務める寺尾は「俳優と歌手人生が初めて交わる作品で、こんなにも素晴らしい人たちと出会えたことに感謝」と、本作への想いを語る。 そんな父を支え続ける息子の間宮雄太役は、松坂桃李が演じる。チャーミングで茶目っ気のある哲太の妻で、雄太の母・間宮律子役には松坂慶子。夫と息子への愛情を全身から滲ませ、スクリーンに温かみを添える。さらに間宮家を取り巻く横須賀の人々に、佐藤栞里、副島淳、大島美幸(森三中)、三宅裕司、石倉三郎、さらには、齋藤飛鳥、佐藤浩市ら、人気と実力を兼ね備えた俳優陣が集結する。
寺尾聰・松坂桃李・小泉徳宏(監督) コメント(全文)
▼寺尾聰 この作品は、俳優と歌手人生が初めて交わる、自分にとってメモリアルな作品です。正直、最初はこの作品を受けるべきか悩みましたが、息子役が桃李と聞いて、桃李とならやってみたいと、だんだんと心が動いていきました。どの作品にも充実感はあるのですが、この作品だけはちょっと違う充実感で、この歳で、こんなにも情熱を注げられるものに出会えたことに感謝しています。 ▼松坂桃李 横須賀が舞台の本作。横須賀の独特な、他にはない街並みの空気を味わいながら撮影できたことが印象的でした。今回、寺尾さんの息子を演じられたことは、僕の中では本当に誇りです。もし他の人がやっていたら、きっと悔しかったと思います。寺尾さんはいつも優しく包み込んでくれて、一緒にお芝居すると瞳に吸い込まれそうになる、そんな素敵な方です。この映画は、皆さん自身の家族の物語です。この映画によって希望を感じてもらえる瞬間がありますように。 ▼小泉徳宏(監督) 「寺尾聰史上、最高傑作を目指します」と本人を前にして豪語したところからのスタートでした。数々の名作を思い返して、我ながら言い過ぎたとちょっと後悔しましたが、そういう気持ちで作ったことに嘘はありません。果たして私の妄言通りになっているかはともかく、寺尾聰さん、松坂桃李さんを初めとした素晴らしい俳優陣とスタッフの大きな力をお借りして、楽しく、優しく、そしてどこか切ない素敵な作品が出来上がったと思います。皆さんにとってこの映画が『忘れられない』一本になることを願っています。 映画『父と僕の終わらない歌』は、2025年5月23日(金)より全国公開。
otocoto編集部