インフレ進めば日経平均10万円の時代? TSMC進出で価格高騰の町、周辺で“格差”も…「マイナスよりプラスのほうが大きい。成功する人は虎視眈々と狙っている」
これに近畿大学情報学研究所所長の夏野剛氏は「1990年代前半まではインフレで、物価とともに給料が上がっていく循環、“将来はもっと明るい人生になるだろう”という楽観で消費へ向かっていた。そこに戻ろうという話だ。過度なインフレは社会不安をもたらすが、日銀の目標は2%。5%ぐらいまでは経済が活性化すると言われているので、あまり恐れることはない。マインドセットの切り替えが必要だ」と賛同する。
北海道のラピダス、宮城のPSMC、岩手と三重のキオクシア/ウエスタンデジタルなど、地方で大規模工場や海外企業の誘致が進んでいる。藤野氏は「今熊本で起きていることは、全国で起きる可能性がある。僕らはあらかじめ、それぞれの地域が対応できるのか、商売人としてどう備えるか考えないといけない。ただ、お金を持ってビジネスをしたい人が来るのはチャンスで、マイナスよりプラスのほうが圧倒的に大きいと思う。成功する人は虎視眈々と狙っていたり、儲けている人は苦情を言ったりしない。自分はどちら側になるのかが問われる」と推察した。(『ABEMA Prime』より)