<勝利へ・2021センバツ鳥取城北>選手アンケート 強豪相手、望むところ 「最も警戒」健大高崎 /鳥取
第93回選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が23日、オンラインで開かれる。センバツ初勝利を目指す鳥取城北にとって、初戦の相手がどこになるのかは極めて重要な問題だ。選手たちはどこを希望し、どこを警戒しているのか。毎日新聞鳥取支局が行った全選手アンケートの回答を集計したところ、「強い相手に挑みたい」とのナインの意欲的な姿勢が浮かび上がった。【望月靖祥】 アンケートは2月初旬、マネジャーを除く計71人(2年26人、1年45人)を対象に筆記法式で実施。今回の質問はいずれも複数回答を認め、無回答は除外、「なし」との回答は有効とした。 ■対戦希望校 「最も対戦したい学校」のトップは、優勝候補筆頭との評判が高い大阪桐蔭。理由の多くが「一番強い学校と戦いたい」だった。2位は近畿王者の奈良・智弁学園。3位の中国王者・広島新庄には「中国大会準決勝で負けた雪辱を果たしたい」との理由が多かった。 センバツで主力となる2年生に限ると、市和歌山と大分・明豊が2位タイに浮上した。岸野桂大(けいた)捕手(2年)は少年野球・大淀ボーイズ(大阪府)時代に明豊のエース・京本真投手(2年)とバッテリーを組んで全国優勝しており、「京本投手と戦いたい」と明豊を指名した。 山木博之監督の指導者としての「師匠」に当たる鍛治舎巧監督が率いる県岐阜商も4位にランクインした。指名した2人はともに、両監督がかつて在籍した少年野球・枚方ボーイズ(大阪府)の出身者。実現すれば「師弟監督対決」として注目を浴びそうだ。 ■警戒相手 「最も警戒する学校」のトップは、昨秋の公式戦10試合で計15本塁打を放った関東王者の群馬・健大高崎。2年生の過半数が名前を挙げるなど圧倒的な「支持」を集めた。理由のほとんどが「打撃が怖い」と驚異の長打力を警戒するものだった。 2位は大阪桐蔭。2年生からは、投打とも全国トップレベルとされる東京・東海大菅生の名前も挙がった。 一方、あえて校名を挙げない選手もいた。「全出場校」と答えた徳山太一外野手(2年)は「自分たちが一番弱いから」と説明。畑中未来翔(みくと)主将(2年)は対戦希望、警戒相手ともに「特になし」と答え、目の前の相手だけを見て全力で臨む姿勢を示した。 ■戦いたい選手 「個人的に対戦したい選手は」の質問では、市和歌山の最速152キロ右腕・小園健太投手(2年)が圧倒的な人気だった。「世代ナンバーワン投手と戦ってみたい」との声がほとんどだった。大阪桐蔭からは主砲の池田陵真外野手(2年)、最速150キロ左腕の松浦慶斗投手(2年)がランクインした。 ……………………………………………………………………………………………………… ◇センバツで最も対戦したい学校ベスト5 <全体> (1)大阪桐蔭 12人 (20%) (2)智弁学園 8人(13.3%) (3)広島新庄 7人(11.7%) (4)明豊 6人 (10%) (5)市和歌山 4人 (6.7%) <2年生のみ> (1)大阪桐蔭 6人(23.1%) (2)市和歌山 4人(15.4%) (2)明豊 〃( 〃 ) (4)県岐阜商 2人 (7.7%) (4)智弁学園 〃 ( 〃 ) (4)明徳義塾 〃 ( 〃 ) (4)特になし 〃 ( 〃 ) ◇センバツで最も警戒すべき学校ベスト5 <全体> (1)健大高崎 20人(38.5%) (2)大阪桐蔭 10人(19.2%) (3)智弁学園 7人(13.5%) (4)東海大菅生 4人 (7.7%) (4)広島新庄 〃 ( 〃 ) <2年生のみ> (1)健大高崎 14人(56%) (2)大阪桐蔭 5人(20%) (3)東海大菅生 2人 (8%) (3)市和歌山 〃 ( 〃) (5)全出場校 1人 (4%) (5)特になし 〃 ( 〃) ※複数回答。カッコ内は無回答を除外した有効回答数に対する割合 ◇センバツで対戦してみたい選手ベスト5 <全体> (1)小園健太・投手(市和歌山) 13人 (2)秋山恭平・投手(広島新庄) 6人 (3)西村王雅・投手(智弁学園) 5人 (4)前川右京・外野手( 〃 ) 3人 (4)特にいない 〃 <2年生のみ> (1)小園健太・投手(市和歌山) 13人 (2)京本真・投手(明豊) 2人 (2)池田陵真・外野手(大阪桐蔭) 〃 (2)特にいない 〃 (5)本田峻也・投手(東海大菅生) 1人 (5)野崎慎裕・投手(県岐阜商) 〃 (5)松浦慶斗・投手(大阪桐蔭) 〃 (5)瀬千皓・外野手(天理) 〃 ※複数回答。無回答は除外