【競歩】血液ドーピング疑い池田向希「全く身に覚えのない理由」6月に通知受け潔白主張していた
世界陸連の独立不正監査機関に当たるアスリート・インテグリティ・ユニット(AIU)が1日、男子競歩で東京オリンピック(五輪)銀メダルの池田向希(26=旭化成)が血液ドーピングの疑いで暫定的な資格停止処分を受けたと発表したことを受け、所属の旭化成が池田本人のコメントを発表した。 「今回、全く身に覚えのない理由で今後の試合に出場できないかもしれない状況となり、たいへん困惑しております。6月28日にAIUから通知を受け取って以来、多くの医学専門家、競技関係者その他関係者の方々にご協力いただき、潔白である事実を根拠とともに訴えてまいりました。今後真実が明らかになり、公正な結論が導かれるよう引き続き努めてまいる所存です。今後ともご理解とご支援をいただければありがたく、何卒よろしくお願いいたします」 AIUによれば、血液などのデータを蓄積して数値の変化を継続的に調べる「生体パスポート」で疑わしい数値が示されたという。生体パスポートは禁止薬物の陽性反応が出なくても、長期にわたるドーピングの兆候を示す場合がある。AP通信も2日、池田の血液ドーピング疑いについて報じているが、現時点で記録抹消などの具体的な処分は明らかにされていないという。 所属先の旭化成の担当者は「事実関係を確認中です」としていた。 池田は21年の東京五輪20キロ競歩で銀。22年世界選手権オレゴン大会でも銀メダルをつかみ、今夏のパリ五輪では7位だった。タレント池田美優(みちょぱ)の、はとことしても知られている。