焼肉とサンチュが“相性いい”理由は?リーフレタスとサニーレタス…栄養の違いはある?栄養士ライターが【レタス】を徹底解説
古今東西で古くから愛されているレタス
夏採りレタスが最盛期を迎えています。「レタス」として、ひとくくりにされていますが、一般的な玉レタスのほかにも、サラダ菜、リーフレタス、サニーレタス、サンチュ、ロメインレタスなど多彩な品種を見かけるようになりました。品種が違うと栄養も異なるのでしょうか? この記事では、そんな疑問と向き合ってみたいと思います。 【画像】判別できる!? これが《代表的なレタス》6種です! レタスの歴史は意外に古く、ヨーロッパでは2500年前、中国では1500年前には栽培の記録があります。日本でも1000年前に「ちさ(ちしゃ)」の名で記録があり、江戸時代末期に結球タイプ(葉が1枚1枚巻きながら重なり球状になったもの)のレタス(玉ちしゃ)が導入されました。
代表的なレタス6品種の栄養を比較!
『日本食品標準成分(八訂)』に記載されているレタス(玉レタス)、サラダ菜、リーフレタス、サニーレタス、サンチュ、コスレタス(ロメインレタス)の5品種について栄養成分を比較してみました。
焼き肉にはカロテン豊富なレタスがおすすめ
サラダ菜、リーフレタス、サニーレタス、サンチュは、β(ベータ)-カロテンが多く、緑黄色野菜に分類されています。100gあたりの含有量を比較すると、なんと玉レタス(土耕栽培)の8~15倍にも。カロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変換され、皮膚や目の健康を助け、鼻や喉の粘膜の材料となりウイルスの侵入を防ぐ働きも。脂溶性で、油と一緒に摂ると吸収力が高まる特長があります。ですので、ドレッシングやマヨネーズなど油を含む調味料との相性が◎。焼き肉やバーベキュー、サムギョプサルなど、肉をたくさん食べたいときに、一緒に食べると栄養効果がアップしますよ。 さらに、サラダ菜とサニーレタスには、鉄(非ヘム鉄)も豊富。肉や魚と一緒に食べると吸収が促進されますので、魚介を手巻き感覚でレタスに包んで食べるのもおすすめです。 また、リーフレタス、サニーレタス、サンチュにはビタミンKも多く含まれていて、カルシウムを多く含む食品と合わせると骨を丈夫にするサポート力が高まります。朝食でヨーグルトや牛乳と組み合わせて食べるのも良いでしょう。