<衆議院選>民主党・海江田代表の第一声【全文書き起こし】
そしてもう1つだけ。安倍政権の危うさに対して、今度の選挙で皆さん方の審判が下さなければいけない。皆さん方の審判を下さなければいけないと思っています。 ちょうど去年の今ごろ、特定秘密保護法がありました。この特定秘密保護法、いよいよこの12月10日から施行になりますけれども、実際にこの法律が施行されますと皆さん方の国民生活についても影響がでてきます。皆さん方の行動を縛ることになります。その法律がもうすでに通って施行されようとしていますけれども、この法律が作られる過程で国民の声をほとんど聞かない。国民の声を聞かないということは野党の声も聞かずに強行採決に次ぐ強行採決で成立をさせてきました。そして、集団的自衛権についてもしかりであります。国会での議論をほとんどしないまま閣議決定をして、しかも閣議決定をする前に国会を閉じちゃってるんですよ。国会を閉じてそして議論ができないときを狙って7月1日に閣議決定をやって、そして年が変わればいよいよそれが法律になってくる。こんなやり方を許していいはずがないんです。 そして一番大事なこと。復興に対する安倍政権の対応。吉田泉さんは、先ほど復興に与党も野党もない。復旧・復興に与党もない、野党もない。そのとおりであります。しかしやっぱり、復興加速ということを安倍総理はうたったわけですから、2年前。それが本当に加速されているのかどうなのか。皆さん方が一番良く知っています。どうぞその点を今度の選挙の判断の大きなテーマにしていただきたい。
そして同時にエネルギー政策、民主党はあの過酷な事故、私は経産大臣でした。そして吉田泉さんは復興担当の副大臣をやってくれました。みんな政権の中枢で本当にあんな事故が二度とあってはいけない。大変、極めて厳しかったあの事故から教訓を学ばなければいけない。1人1人がそうだったのですよ。私たちが学んだ教訓というのは、2030年代にやっぱり原発はゼロにしなければいけないね。その方向を目指しましょうということなんですよ、これは。国民との間の対話をやって、そういう方向を決めたんですよ。 ところが今の安倍政権、まるであの3年半前の3月11日の事故がなかったかのような振る舞いでまた再び原子力をベストミックスと言って、どんどんどんどん動かそうといしている。これではいったい皆さん方のあの思い、あの経験はいったいなんだったのかということを申し上げたい。 どうぞ、今度の選挙、その意味では皆さん方の1票1票が、今のこの流れを、これまでの流れを変えるチャンスなんです。今こそ流れを変えるとき。私たちはこのスローガンで、これから12日間の選挙戦を力いっぱい戦い抜きます。そして最後に吉田泉さん、私と同じ年の同じ日に生まれたんです。昭和24年2月26に。60年代の半ばでありますけれども、実は60も半ばになりますと、40台や50代のときと違ってやっぱり次の日本、次の日本のことが心配で心配でしょうがないんですよ。少しでもやっぱり私たちが生きた時代よりもいい時代にして次にバトンタッチをしなければいけない。なんとかしてこの日本を少しでもいい状態にして次の世界にバトンタッチをしたい。そういう思いが本当に切になるんです。 そんな吉田泉。どうぞ皆さんのお力でもう1回、国会へ送ってください。働かせてください。まだまだ働ける世代です。どうぞよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。どうもありがとうございました。おしり向けてすいませんでした。ありがとうございました。