「ダルムシュタット戦でハットトリックを達成するために獲得されたわけではない」 昨季36ゴール決めたハリー・ケインにまだ認められない?
求められるのはビッグゲームでの結果とチームタイトル獲得
昨季ブンデスリーガ1年目ながら36ゴールを挙げ、いきなり得点王を獲得したバイエルンFWハリー・ケイン。しかし、これだけでは満点評価とならないのが厳しいところだ。 昨季のバイエルンはブンデスリーガ制覇に失敗してしまい、レヴァークーゼンにタイトルを奪われた。昨夏トッテナムからバイエルン入りしたケインは誰よりもチームタイトルにこだわっていたはずで、ケインの場合はチームタイトルを獲得しなければ満点評価とならない。 バイエルンの今季の立ち上がりは悪くないが、リーグ戦では昨季王者レヴァークーゼンと1-1で引き分け、先日行われたチャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第2節のアストン・ヴィラ戦は0-1で落としてしまった。この結果からケインを厳しく批判したのが元ドイツ代表選手で解説のディートマー・ハマン氏だ。 ケインはレヴァークーゼン戦でも無得点に終わっており、ハマン氏はビッグゲームで結果を出してほしいとケインに注文をつける。 「チームが負けたことに加え、アストン・ヴィラ戦で個人面でも厳しい夜を経験することになった。昨季30ゴール以上を奪ったとはいえ、彼はまだ1億ユーロの価値があることを証明する義務があると思う。ダルムシュタット戦のようなゲームでハットトリックを達成するために獲得されたわけではないんだ。彼はレヴァークーゼン戦やアストン・ヴィラ戦、CLでゴールを決めてもらうために獲得されたんだ。彼はまだそれが出来ていない。私はまだ懐疑的だよ」(『Bild』より)。 アストン・ヴィラ戦では終盤に惜しいシュートがあったが、GKエミリアーノ・マルティネスのスーパーセーブに阻まれた。このゲームに関してはアストン・ヴィラとマルティネスを褒めるべきと言えるが、ケイン級のストライカーは常に得点が求められる。 昨季もCLではアーセナル、レアル・マドリードからも得点を奪っているが、結果は準決勝敗退だった。今季こそケインは悲願のチームタイトルを獲得できるのか。個人成績だけではハマン氏を納得させることは難しそうだ。
構成/ザ・ワールド編集部