所得400万円だと年70万円が健保で消える…あまりにも高い「国民健康保険料」を合法的に下げる3つの方法
■年収1000万円以上の人でも「保険料減額」はある 私の住まいの区のホームページでも、〈雇用保険に加入していて倒産や解雇などがあった場合〉に、国保料軽減制度がある。またコロナ禍では「コロナ特例減免」が実施されたが、災害や失業などで生活が著しく困難になった場合、保険料が減額・免除になるとされている。 「保険料が減額されている方は、低所得者が多いのは確かですが、中には年収300万、400万、500万円くらいの方もいて、時には1000万円以上の人もいるのです。倒産や疾病などやむを得ない事情があったのかもしれません」(内藤氏) 自営業やフリーランスなどで平均以上の収入を得ている人は、青色申告を利用する、突発的に経済的困窮が生じたら減額制度が使えないかを自治体に相談する、そして国保料を下げる3つ目の方法は、職種によって加入する「国保組合」か、「法人化」の検討だ。次回お伝えしよう。(続く第6回は6月29日10時公開) ---------- 笹井 恵里子(ささい・えりこ) ジャーナリスト 1978年生まれ。本名・梨本恵里子。「サンデー毎日」記者を経て、2018年よりフリーランスに。著書に『救急車が来なくなる日 医療崩壊と再生への道』(NHK出版新書)、『室温を2度上げると健康寿命は4歳のびる』(光文社新書)、プレジデントオンラインでの人気連載「こんな家に住んでいると人は死にます」に加筆した『潜入・ゴミ屋敷 孤立社会が生む新しい病』(中公新書ラクレ)など。新著に、『野良猫たちの命をつなぐ 獣医モコ先生の決意』(金の星社)と『老けない最強食』(文春新書)がある。ニッポン放送「ドクターズボイス 根拠ある健康医療情報に迫る」でパーソナリティを務める。 過去放送分は、番組HPより聴取可能。 ----------
ジャーナリスト 笹井 恵里子