アプローチ名手の青木瀬令奈はなぜ長い間『グラインドスタジオ』のウェッジを使うのか?
リカバリー率4位とアプローチの技術にも定評がある青木瀬令奈。長年、ウェッジは『グラインドスタジオ プロト』を使っているが、その詳細をレポートしたい。 青木瀬令奈のウェッジのソール形状は50度と58度で大分違います! 華麗なアプローチショットもお届け【写真】 青木は中学生のときから、このウェッジを使っているが、何がいいのだろうか? 「素材ですね。銅を使っているんです。一般的に劣化が早いかもしれないですけど、何ともいえない打感なんですよね。それにフェースの乗り方が気持ちいいです。さらに、ボールの止まり方、スピンの入り方、バンスの弾き方や滑り方がなかなか良くて、ずっと慣れているモノなので手放せない。1年で2~3本替えるぐらいで、そんなに多い方じゃないです」 頼れるウェッジとの出会いは中学生のとき。群馬県出身の青木は、同県内にあるグラインドスタジオの工場を男子プロの紹介で訪れた。そこで気に入り、同社のウェッジを使い続けている。 「顔が好きで抜けが良いところも気に入っています。構えたときの座りのよさも大好きですね」と他のお気に入り部分も教えてくれた。 最近はPWを除く3本のウェッジを使用する女子プロも多いが、青木は50度・58度の2本しか入れていない。 「ロフト角はもともと52度・58度にしていたんですけど、今年から50度・58度にしました。リアルロフトは50度と57度なんです。理想は90ヤード(50度)、70ヤード(58度)を打てる距離設定です。以前は52度のロフトを立てて51度にしていましたが、今年はトレーニングの成果でPWが飛んでいて、51度と差が出来てしまったので50度でいいかなと。(90ヤード打つのは)スイングで調整して打っています」 シャフトは『N.S.PRO 850GH R』を採用。アイアンでは『N.S.PRO 750GH S』を使用しているが、ウェッジの方がフレックスが軟らかくなっている。その分、シャフトが遅れて出るため、ハンドファーストに打ちやすくなる。 青木の高いアプローチ技術は、他の女子プロも一目置いている。信頼できるこだわりのウェッジがあるからこそ、アプローチの多彩な打ち方が可能になるのだろう。 ◇ ◇ ◇ 青木瀬令奈の14本は工夫だらけ。関連記事【青木瀬令奈の14本の”クセ”がスゴ過ぎた! 1Wの先端を12ミリカット? 6Uが2本入っている!?】を読めば、強さの秘密が分かります。