保護猫 従業員に癒やし 川湯観光ホテル
北海道弟子屈町の川湯観光ホテル(中嶋康雄社長)では保護猫が「公式にゃんこ」として、従業員らにかわいがられている。この猫は昨年11月中旬、中嶋社長が保護した「カンちゃん」(雌、推定1歳)。臆病な性格のため宿泊客の前に出てくることはめったにないものの、事務所などで悠々自適な生活を送り、関係者に癒やしを与えている。 カンちゃんは、源泉の前に1匹だけ取り残されていたのを発見された。両目が目やにでふさがっており、中嶋社長の足下から離れず、必死に鳴いていたという。ホテルの名称にちなんで「カンちゃん」と命名し、事務所で保護することにした。 従業員が食事を与えたり、目薬をさしたりなどの世話を続け、すくすくと成長。現在は経営企画室の鈴木克哉主任の自宅で飼われ、週に3回ほど事務所に「出勤」する。臆病だが、慣れれば人懐っこいため、従業員に甘えたり、時には中嶋社長の椅子を占領することも。 同ホテルではインスタグラムにカンちゃんの日常生活をアップしており、カンちゃんに会いに来る人や、事務所からの鳴き声を聞いて面会を希望する人たちもいるという。 かいがいしく世話を焼く鈴木主任は「カンちゃんが来てから、オフィスの雰囲気が明るくなった。看板猫になるには、もう少し人慣れする必要があるが、元気に過ごしてくれれば」と目を細めている。
釧路新聞