自民市議が岸田総理に退陣要求 「禍根残す改革避ける」麻生氏…与党内からも公然批判
政治資金規正法の改正案を巡る岸田政権の対応に、自民党内からも批判が続くなか、地方の自民党市議からは公然と岸田文雄総理大臣の退陣を要求する声が上がっています。 【画像】自民混乱 地方議員から総裁退陣求める声 「ポスト岸田」候補「HKT」は会合同席
■「禍根残す改革避ける」麻生副総裁
自民党 麻生太郎副総裁 「今、自由民主党には逆風が吹いている。皆さんが肌で感じておられる通りです。党員であることが恥ずかしいというところを通り越して、あきれているとか、いろいろな話を皆さんも地域で聞かれることが多いと思います」 週末、自民党福岡県連の年次大会に出席した麻生副総裁。その発言は、岸田総理を暗に批判しているようにも聞こえます。 麻生副総裁 「政治活動の基盤を維持していくためには、一定の政治資金が必要であることは言うまでもありません。透明性をはかることは当然ですが、将来に禍根を残すような改革は断固避けなければならない」
■自民市議が岸田総理に退陣要求…なぜ?
一方、自民党の横浜市連で会長を務める佐藤茂市議は8日、こう話しました。 佐藤市議 「国民世論が納得をしていないというのは、溜飲(りゅういん)が下がらないというのは、いろんな原因があると思いますけれども。これはトップが責任を取るということで納得を得られる」 佐藤市議は4日に開かれた横浜市連の大会でも、「総裁自ら身を引く決断をしていただきたい」と述べ、同僚の市議などからは賛同する声が多く寄せられているといいます。さらに…。 佐藤市議 「もう半年ずっと低迷しているわけで、(支持率回復の)兆しがないですよね。やはり別の方がリーダーシップを取るということが、自民党の転機にもなると思います」 地方の市議から、組織のトップである岸田総理に対して、公然と発せられた“退陣要求”。こうした発言に至った理由は? 佐藤市議 「自民党の横浜の仲間がみんな、今の支持率の低い状況の中で、選挙に追い込まれてしまうことは危険なことですから。そうなってほしくないということも願いを込めて、お願いをしてるわけです」