【ボクシング】井岡一翔と再戦の王者マルティネスKO返り討ちに自信「2回ぐらい早く終わる」
プロボクシング元世界4階級制覇王者井岡一翔(35=志成)との再戦を控えるWBA世界スーパーフライ級王者フェルナンド・マルティネス(33=アルゼンチン)が20日、来日した。31日、東京・大田区総合体育館で同級6位となる井岡の挑戦を受ける。ロドリゴ・カラブレッセ・トレーナーら陣営と日本に到着。マルティネスは「移動は短く感じた。私は冬、そして寒さは好きではないが、これには適応しないといけないこと。何日もいるわけではないので、きちんと洋服を着て、ご飯を食べて過ごしたい」と両肩丸出しのTシャツ姿で笑顔を浮かべた。 母国アルゼンチンで約2カ月間のフィジカル強化合宿を消化した後、約4週間の米マイアミ直前合宿で最終調整してきたという。マルティネスは「最終段階の激しいトレーニングはマイアミで終えた。日本では体重調整のみ」と自信の表情。新たに米プロモート大手PBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)とも3試合契約を結び「彼らの方からオファーが来た。条件が良かったので契約を結んだ」と解説。さらに活動リングの幅を広げる方針だという。 7月7日、IBF王者としてWBA王者井岡との王座統一戦に臨み、3-0の判定勝利を挙げた。ダイレクトリマッチとなるマルティネスは「再戦はまったく問題ない。ファンが臨むなら再戦は何でもないし、恐れや怖さはない。(井岡が)リベンジするというなら返り討ちする。日本で大みそかという伝統のリングにアルゼンチン人として上がることを誇りに思う」と自信たっぷりだ。 井岡とのリマッチの展開について「前回から時間が経過していない。似たような試合になるのではないか。大きな変化はない。大事なのはクレバーさ、インテリジェンスだ。お互いを知り尽くしている。お互いにトレーニングをしっかりして戦うだけだ」と淡々と口にした。また井岡との前回対決と比較し、ファイトマネーについても「良い金額を提示されたので満足している」とうなずいた。 IBFに義務づけられた指名試合をせず、同王座を返上して井岡と再戦を選択した。井岡の強さを認め、強い相手と対戦したいという希望を貫き、大みそか決戦に臨むマルティネスは「戦争をするような感じだ。戦争の後に新年を迎える。前回のように12ラウンドまでは戦わないと思う。2ラウンドぐらい早く終わると思う」と10ラウンドKO撃破で返り討ちすると“予告”していた。