寒くなり注文が増加中! ウーバーイーツ配達員が運ぶのに苦労する汁物ベスト3【チャリンコ爆走配達日誌】
第2位は専門店のこだわりスープカレー。 適度な熱さと辛さで体の芯から温まるスープカレー。私の配達するエリアには人気店が多いのか、寒くなるとスープカレーを運ぶ機会がものすごく増えます。 スープカレーの醍醐味は大きな具材。半分にカットしたジャガイモ、ナス、4分の1にカットされたニンジン、唐揚げよりも大きくカットされた鶏モモ肉などがゴロゴロ入っています。 そんな商品を配達員用の大きなリュックに入れ、背負って自転車を漕ぐと、カーブに差し掛かったり、段差に乗り上げると、大きな具がゴロンと動く感覚が背中に伝わってきます。スープカレーの専門店の方が梱包しているので、ウーバーの配達程度で中身がこぼれることはないと頭の中で理解はしていますが、ゴロンとくる感覚が背中に伝わると、今でもドキドキしてしまいます。 そして第1位は二郎インスパイア系のラーメン。 私が主に配達するエリアにはウーバーイーツをやっているラーメン二郎はありませんが、二郎インスパイア系のラーメン店でウーバーイーツによる配達を行なっている店は結構あります。 丼から溢れるほどの麺とスープ、その上に山盛りに盛られたモヤシ、さらにその上からかけられた味付き背脂。そんなラーメンを提供する店の商品は、袋に入った状態で渡された時点で袋の外側に脂がついてしまっていることがほとんど。そのため、リュックに入れる前にティッシュで袋を拭いています。 お店の方がしっかり梱包してくれるので、こぼしてしまったことは一度もありません。なのになぜこれが1位なのか。それはプライベートで一度こぼしてしまったから。 現在やっているかどうかはわかりませんが、コロナで外出が制限されていた時期、二郎でテイクアウトのサービスを行なう店がありました。鍋や器を店に持って行くと、鍋にスープ、器に麺や野菜を入れてくれるというもので、鍋を運ぶのにちょうどよかったのでウーバーイーツのリュックを使いました。しかし家に帰ると、何度か上下に揺れた影響で、鍋のフタにある穴から汁がこぼれていました。 すぐに汁を拭き取って、ラーメンを食べた翌朝、配達をしようとリュックを開けるとツンとくるニンニクの匂い。そしてリュックの底はギトギトに固まった脂。結局その日はリュックの掃除をしなければならず配達はお休み。匂いが取れるまで丸5日、配達を休みました。 テイクアウト時のスープの量が多かったのが一番の原因であり、店の方がしっかり梱包されていることは重々承知していますが、今でも二郎インスパイア系のラーメンを運ぶときはリュックを掃除した日々のことが頭をよぎってしまいます。 文/渡辺雅史 イラスト/土屋俊明