ドローンの侵入でニッポンの空が機能不全になる…!脆弱すぎるこの国の「ヤバすぎる現実」
空が機能不全になる
実際に考えうるドローンによる「攻撃」について、前出の部谷氏は次のように説明する。 「単体のドローンでは護衛艦の撃沈は不可能ですが、主要なレーダー装置を破壊することは可能です。そうするだけで、護衛艦を戦闘不能もしくは性能劣化に追い込めます。 また、基地や兵器を狙わなくとも、たとえば電線や爆弾をつけたドローンを変電所に突入させ、母線等をショートなり破壊すれば、広域を停電させ首都圏を麻痺させ、パニックを起こすことも可能です。真冬であれば大惨事になりかねません」 交通インフラも格好のターゲットになるという。 「空港上空で複数のドローンを飛ばせば、ドローンが飛行機のエンジンに入り込んで爆発する恐れがあるので空港の機能は止まります。またパチンコ玉やマキビシをドローンに大量に搭載させて上空から滑走路にバラ撒けば、やはり飛行機のエンジンがこれらを吸い込む可能性があるため、空港の機能がストップしてしまいます。 ドローンは社会インフラを簡単に破壊してしまう可能性を秘めたゲームチェンジャーなのです。日本の防衛組織は積極的な利活用と実験を繰り返すことで知見を蓄え、必要な装備と権限を現場に与えて対ドローン新戦術を編み出すべきです」 もちろん、防衛省もこうした危機に対して何の手も打っていないわけではない。ドローンなどの無人アセット防衛能力の強化のために約1100億円の予算を投入すると発表している。しかし部谷氏らが指摘するような「運用面での課題・制限」は山積みだという。 侵入動画を本物と認めたところで、「脆弱な空」を放置するなら、それこそ中国の思うツボ。今回の騒動を契機に、一刻も早く空の防御を固めるべきではないか。 「週刊現代」2024年5月18・25日合併号より ・・・・・ 【もっと読む】中国が「100機の水中自爆用ドローンを製造」…たった6本の海底ケーブル切断で「沖縄が完全に孤立化」中国軍のヤバすぎる封鎖計画
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