HSBC、中国ファンド合弁企業の出資比率引き上げへ-過半数株主に
(ブルームバーグ): 英銀HSBCホールディングスは、中国のファンド合弁企業においてパートナーの持ち株の一部を取得することで合意した。この結果、HSBCは同合弁の過半数株主となり、中国での事業拡大にさらに拍車をかけている。
合弁HSBCジントラスト・ファンド・マネジメント(滙豊晋信基金管理)の株式49%を保有するHSBCは、さらに31%を取得することで合弁パートナーの山西信託と合意に達した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
情報の非公開を理由に匿名を条件に語った関係者によれば、HSBCは約10億元(約220億円)を支払う方針だが、取引はなお規制当局の承認待ちの状態にある。山西信託は昨年、合弁の持ち分31%を10億元で売却する計画を明らかにしており、HSBCが優先的に取得すると説明していた。
HSBCは景気減速やリスクの高まりにもかかわらず、中国でのプレゼンスを拡大しており、今回の取引もその一環となる。同行は今週に入り、中国本土におけるシティグループのリテール・ウェルスマネジメントポートフォリオの取得を完了した。
HSBCジントラスト・ファンド・マネジメントと香港在勤のHSBCの広報担当者はいずれもコメントを控えた。
原題:HSBC to Boost Stake in China Fund JV to Become Majority Owner(抜粋)
--取材協力:Denise Wee.
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