8月から「電気・ガス代」の補助が再開! 補助金額は「5月分まで」と比べて、どれだけ増える? 4人家族の場合で試算
2024年5月分で電気・ガス代に対する補助金が終わりがっかりした人は多かったのではないでしょうか。しかし、6月には政府から「酷暑乗り切り緊急支援」として、電気・ガス代の支援が再度実施されるという発表がありました。本記事では、支援内容や、実際にどの程度電気・ガス代の負担が軽減されるのかを解説します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
酷暑乗り切り緊急支援とは
酷暑乗り切り緊急支援とは、円安の進行などにより物価が高止まりしている中、この夏は酷暑が予想されることを受け、政府が実施する電気代とガス代に対する補助です。実施時期は8~10月使用分に限定されており、酷暑を乗り切るという目的から、より暑さが厳しい8月と9月に手厚い補助が実施されます。
酷暑乗り切り緊急支援の具体的な内容
今回の酷暑乗り切り緊急支援の内容はどのようなものでしょうか。また、5月まで実施されていた「電気・ガス価格激変緩和対策」と違いはあるのでしょうか。具体的にみていきましょう。 ■電気代に対する支援 今回の支援策では、家庭用の低圧電力で8・9月に1kWhあたり4円、10月に1kWhあたり2.5円が補助されます。5月まで実施されていた補助では、4月までの利用分は1kWhあたり3.5円、5月に1kWhあたり1.8円でした。今回の支援策の方が手厚い補助額となっています。 ■ガス代に対する支援 今回の支援策では、8・9月に1立方メートルあたり17.5円、10月に1立方メートルあたり10円が補助されます。5月まで実施されていた補助では、4月までの利用分は1立方メートルあたり15円、5月に1立方メートルあたり7.5円でしたので、電気と同様に、今回の支援策の方が手厚い補助額となります。
補助額は8~10月合計で約6500円
今回の補助によってどの程度、電気・ガス代に影響があるのでしょうか。4人暮らしの一般的な家庭の電気・ガス使用量を参考に試算すると、8~10月の期間で電気・ガスを合計すると約6500円の補助額となることが分かりました。具体的な金額は次の通りです。 ■電気代の試算 東京都環境局の平成26年度東京都家庭のエネルギー消費動向実態調査報告書によると、1ヶ月あたりの使用量は436kWhでした。8・9月の4円補助の場合、補助額は1744円、10月の2.5円補助の場合は1090円という結果となりました。 ■ガス代の試算 関西電力の関電ガス利用会員のデータによると、1ヶ月あたりの使用量は43立方メートルでした。8・9月の17.5円補助の場合、補助額は752円、10月の10円補助の場合は430円という結果となりました。
適切に電気・ガスを使って、暑い夏を乗り切ろう
酷暑乗り切り緊急支援として、8~10月に実施される電気・ガス代の補助では、一般的な4人暮らしの家庭で約6500円の支援額になります。酷暑の中、電気・ガス代を節約するために使用を控えすぎることで体調を崩してしまっては、元も子もありません。今回の支援があることも理解し、適切に電気・ガスを使用して、厳しい暑さの夏を乗り切りましょう。 出典 経済産業省 齋藤経済産業大臣の記者会見の概要(6月28日) 経済産業省資源エネルギー庁 電気・ガス料金支援 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部