自民党・森山裕幹事長が政党交付金1500万円と同額を選挙運動費に充てていた《「党勢拡大のため」説明と矛盾する疑い》
──これまでは個人の選挙費用としても使えたが、今回は駄目ということか。 「いやそれは。使えたかどうかちょっとよく調べてみないとわかりません。支部の活動と、支部長個人とは違いますのでね」 ──今回の2000万円も一度振り込まれた以上、元々支部にあったお金とは区別がつかない。候補者が選挙に使っても分からないのでは。 「10月9日に、支部政党交付金支給通知書というのを出しています。選挙運動に使う場合は、貴支部から候補者への寄付として支出してください、選挙運動費用の会計帳簿に収入として記載してくださいと書いていますから」
「そんな議論をしていたら何にも進まないですよ」
──非公認の候補者については、自身の支部から自分に支出し、選挙運動の収入にすることを禁止している? 「そうです、そうです。うちは政党交付金についてはですね、かなり綿密にやってきたんですよ」 ──元々、支部には有権者からの寄付などもある。そういうお金も、今回の非公認候補者は支部から自分の選挙運動用に支出できないのか。 「いやそれは、政党交付金と違うじゃないですか」 ──お金に色はない。原資が政党交付金なのか、元々の支部に溜まっていたお金なのかは判別できないのでは? 「いやそこは、もうそれぞれが良識を持ってやらないとですね。そんな議論をしていたら何にも進まないですよ。それに、政党交付金は専用口座に振りこむことになってるわけですから」 こうした森山氏の説明は有権者の納得を得られるのか。投開票日(10月27日)は刻一刻と近づいている。 選挙戦はどのような結末を迎えるのか? 現在配信中の「 週刊文春 電子版 」および発売中の「週刊文春」では、全289選挙区を網羅した当落の「最終予測リスト」を掲載している。
「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル
【関連記事】
- 【最終予測リスト】《自民衝撃の197議席》衆院選、どこよりも詳しい「最終予測」は…政権交代以来の大惨敗!「石破内閣は21世紀最低の数字に」
- 【もっと読む】〈“裏金候補”47%が当選有力〉非公認でも不記載2000万超え議員、党員資格停止中の元大臣が「当選確実」…衆院選最終予測「当落リスト」から見える現実
- 《日本保守党が躍進、参政党も…》どこよりも詳しい衆院選情勢「最終予測」“右派2団体”の気になる獲得議席数《河村たかし候補を直撃》
- 【証拠入手】「計1500万円をまるごと選挙運動費に」自民党・森山裕幹事長の政治資金報告書
- 「まあ危ういんじゃないですか。石破政権が」下村博文元文科相(70)が文春記者に激白...自民党「非公認問題」が選挙戦に与える“想定外の影響”