【公演レポート】小説9巻分全部堪能して!今牧輝琉・古田一紀W主演ミュージカル「NO.6」スタート
今牧輝琉と古田一紀が主演を務めるミュージカル「NO.6」が、11月8日に東京・天王洲 銀河劇場で開幕。これに先駆け同日、公開ゲネプロが行われた。 【画像】ミュージカル「NO.6」公開ゲネプロより。(他23件) 脚本・演出・音楽を浅井さやか、ステージング・振付を當間里美が手がける本作は、あさのあつこのディストピア小説「NO.6」(講談社)の初舞台化作品。劇中では、人類が作り上げた理想都市“NO.6”の高級住宅街・クロノスで育ったエリートの少年・紫苑と、矯正施設から脱走した犯罪者・ネズミの物語が展開し、紫苑役を今牧、ネズミ役を古田が演じる。 舞台中央には、いくつもの柱から成る回転式の舞台装置が設置され、装置が回転することによって、シーンの移り変わりが表現される。装置は紫苑が育ったNO.6に始まり、紫苑がNO.6を追われて逃げ込んだスラム地区・西ブロック、紫苑の幼なじみ・沙布(熊谷彩春)が連れて行かれた矯正施設へと、さまざまに様相を変えていく。 また、浅井が手がけた音楽も、舞台の“景色”を変える大きな要素の1つ。紫苑とネズミがNO.6から外界へ出て行く際に歌唱される疾走感のあるナンバーや、情報屋・イヌカシ(日暮誠志朗)の華やかな自己紹介ソング、元新聞記者・力河(吉野圭吾)の登場シーンで歌われる、アダルトな雰囲気とコミカルさを併せ持つナンバーなど、ジャンルにとらわれない多彩な楽曲が披露された。 今牧は、好奇心旺盛でちょっぴり天然な紫苑というキャラクターを、持ち前の明るさを生かして立ち上げる。一方の古田は、聡明で気高く、心の内側に情熱を秘めたネズミを、鋭いまなざしと美しい所作で体現。物語が進むにつれて、今牧と古田は身体的な距離をどんどん縮め、紫苑とネズミが惹かれ合い、互いを慈しむさまを表現した。 開幕に際し、今牧は「観ていただくからには『NO.6』の世界を小説9巻分全部堪能していただきたいというのが僕の願いです。たくさんの方にこの作品が届きますように!」とコメント。古田は「舞台作品はお客様に観ていただかない限り世界に存在できないので、ぜひ色々な方に観に来ていただきたいです」と観客に呼びかけた。 上演時間は休憩ありの約3時間。東京公演は11月17日まで行われ、その後、22日から24日まで大阪の梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで上演される。シアターコンプレックスTOWNでは、8日18:30開演回と24日12:00 / 17:00開演回を配信。また、来年6月6日には本作のBlu-rayが発売される。 ■ 今牧輝琉コメント まもなく初日です! 数日前に劇場に入って、またさらに「NO.6」の世界が広がったことを感じました。 この1ヶ月間、稽古はすごく大変でしたが、本当に素敵なキャストさん、スタッフさんが集まっていて、カンパニー全員で力を合わせて今日の初日を迎えることができたんだな、と思います。 まだ開演前でドキドキしていますが、観ていただくからには「NO.6」の世界を小説9巻分全部堪能していただきたいというのが僕の願いです。 たくさんの方にこの作品が届きますように! そして、噂が噂を呼んで、さらに色々な方に見ていただけるような作品にしたいと思います。 よろしくお願いいたします! ■ 古田一紀コメント 今日、初日を迎えることができてすごく嬉しいです。 舞台作品はお客様に観ていただかない限り世界に存在できないので、ぜひ色々な方に観に来ていただきたいです。 公演中のどの日も、自分たちは絶対に全力でやっています。 行きたいな、と思った日にいつでも観に来ていただけたら嬉しいなと思います。 自分たちは劇場でお待ちしています。 皆様もぜひ劇場にいらしてください。 ■ ミュージカル「NO.6」 2024年11月8日(金)~2024年11月17日(日) 東京都 天王洲 銀河劇場 2024年11月22日(金)~2024年11月24日(日) 大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ □ スタッフ 原作:あさのあつこ「NO.6」(講談社) 脚本・演出・音楽:浅井さやか ステージング・振付:當間里美 □ 出演 紫苑:今牧輝琉 ネズミ:古田一紀 沙布:熊谷彩春 イヌカシ:日暮誠志朗 楊眠:泰江和明 白衣の男:藤原祐規 火藍:入絵加奈子 力河:吉野圭吾 アンサンブル 元榮菜摘 / 山崎感音 / 池田航汰 / 石野滉貴 / 田代明 / 松島朱里 / 村田一紗 / 山川大智 ※山崎感音の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。 (c)あさのあつこ・講談社/ミュージカル「NO.6」製作委員会