人気シェフが警察官かたる600万円の詐欺被害「事件の解決に協力して欲しい」正義感揺さぶる語り口【大分発】
詐欺を疑うも 大阪府警と電話番号が同じだったことがよぎる
この事件に関して他言しないことやインターネットでの検索を制限することなどが書かれていた。菅さんは不審に感じ詐欺を疑ったそうだが、そう思う度に大阪府警と番号が同じだったことが頭をよぎった。 その後、『大阪府警の渡辺良』から再び電話があり、「事件の容疑者として逮捕されないために保釈保証金という制度がある。支払えば逮捕されず無実を証明出来る。 事件の解決に向けて協力して欲しい」と正義感を揺さぶるように話を持ち掛けてきたという。
検察官を名乗る女の電話で恐怖心を抱く
金を要求された菅さんは数日間、指示に従わなかった。すると検察官を名乗る女から電話がかかり、次のように言われた。 「電話をしてからもう3日経っている。あなたは何も行動を起こしていない。今から身柄を拘束するよう手続きする。逮捕されたくなければ、今日中にお金を用意してください」 この電話で真実味が増し恐怖心を抱いた菅さんは、LINEなどで指示されるままに行動する。 そして、指定された口座に現金を振り込むことと、振込限度額を変更するように言われる。 その後、検察官を名乗る女が電話でATMへ誘導。この時、スマートフォンはバッグの中で通話状態にしておくように指示されたという。そして菅さんは友人などから借りて集めた200万円ほどを口座に振り込んだ。
「本件が終わったら大分まで説明に行く」
その日の夜、『大阪府警の渡辺良』から一通のラインが。 「今日はお疲れだと思いますのでゆっくり休んでください」 菅さん「(大阪府警の渡辺良が)お金も必ず返ってくるし本件が終わったら大分まで説明に行かなければいけないと、その時に金を貸してくれた 友人にも説明はするし、あなたたちの仲に亀裂が入るようなことはありませんのでと言われた」と話す。 そして、菅さんは翌日以降も指示に従い計約600万円を指定された口座に。 しかしその後、『大阪府警の渡辺良』と連絡が取れなくなり実際に大阪府警に電話をしたことで詐欺に気付いた。 菅さんは「『大阪府警の渡辺良』と信頼関係が築けていると思い込んでしまっていた。すごく巧妙なんだということをもっと知らせないと。単純なオレオレ詐欺だったら絶対に分かる。でももっと巧妙になると騙される人が増えてしまう。なるべく細く情報を出すべきだと思う」と話している。 (テレビ大分)
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